【ザル碁ヘボ碁あるある / いにしえの川柳、狂歌から】
プロは厳禁ですが
アマは時と場合によりけり
この後、どうなるかといえば
ふたりの人格しだいであります
〝待て待たぬ喧嘩はしても碁は止めず〟
となれば、とりあえず平和が保たれます
これは、あくまでも現代のおはなし
封建時代の始めの頃は
戦国の名残をとどめ
遊興の場も殺伐としていました
刃傷沙汰を扱った有名な創作物で知られる
西国のある小藩に伝わる逸話では
藩士同士の斬り合いに発展したとあり
同様の事件は他にも散見されます
碁盤の脇に大刀を置いておくもの
いかがなものかと思いますが
いまは〝陰口という刃物〟が
あなたの懐を静かに突き刺します
平和の時代の争いは
碁盤の上だけにしたいものです
所作・マナーはそのためにあります
礼とは利口さの表われであり
非礼は愚かさといえましょう
感情を刺激せずに静かに打ちましょう
われも生き、人も生かすために……
親睦一番、交流二番、
三、四がなくて、五が勝ち負け
というのは如何でしょうか
◇囲碁名人戦予選で「待った」 盤上の石ずらし反則負け
囲碁名人戦の予選で、対局棋士の一方がすでに着手した自分の石を別の場所にずらして対局を続けるハプニングがあった。対局後に相手棋士から異議申し立てがあり、日本棋院は「待った」に当たるとして、石をずらした棋士の反則負けとした。
参考:朝日新聞デジタル2021年4月13日配信記事より