【還暦すぎればオマケの人生/人の輪を広げてゆこう】
北は北海道、南は愛媛
振り返ると西日本中心
自分が過ごしてきた街を
指折り数えてみると
十指にあまる
ふるさとは北の街々で
十代までの甘酸っぱい想い出が
たっぷりと詰まっているが
還って棲もうとは思わない
気が向けば
同窓会に行くが
さほど熱心ではない
勤めていた会社のOB会に
会費こそ払っているが
会報に寄稿しないし
集まりに行かない
過去とのつながり、といえば
わずかに大学時代のサークル仲間
いまはグループlineだけである
だが、過去を捨てたワケではない
想い出のなかにあるだけだ
それで十分と思うようになった
◇
いま棲んでいる京都と大阪の間の
35万都市・高槻から出ることが
めっきり少なくなった
妻が倒れた昨年末から
三つ離れた吹田市の病院に
通院で往復する以外は
半径10㌔圏で生活している
主夫生活も思っていたより忙しく
毎日が飛ぶように過ぎてゆく
囲碁同好会のつながりは
世話人を3年近く務めた縁で
少しずつ、広く、深くなってきた
碁友たちは複数の趣味を持っており
見知らぬ世界とつながっている
囲碁は、
対局そのものが面白いだけでなく
人間ウオッチングの絶好の機会で
コミュニケーションツールとしても
優れている
わたしが、
不断の声掛けやブログで
「ちょっと自分を語る」のは
人と人との壁を低くするため
でもある
つまり囲碁は
つながりに優れた交流道具のひとつ
ということであって、
唯一無二の趣味というつもりはない
◇
高槻市は
関東圏からの移住者も少なくなく
聴けば高校の先輩後輩だったり
近くの出身者同士だったり
ということがままある
52カ国3000人が棲むというから
日本も地球も狭くなったものである
百人碁会は
コロナ影響で五十人碁会となったが
この辺、モノは考えようであって
新しい同人を迎える余裕が出来た
と、わたしはとらえている
お愉しみは、これからだ