囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

ともあれ綺麗に打ちましょう

2021年08月17日 | ●○●○雑観の森

 

【基礎知識から所作・礼儀まで 

 ~ 囲碁のイロハをご説明しておきましょう の巻】

 


当ブログに冠している「囲碁」ですが

なにかにつけ「無関係の話」が多くなっており

この場を借りてご勘弁いただくとしても

それはそれとして

囲碁をたしなむことのない方に向けても

基礎的知識を整理・説明しておきたい

と思います。

 

打ち方に綺麗も汚いもあるか

勝負事は勝つか負けるかだ

と、お思いの方は、

この項は飛ばしてくださいませ。

 

主な参考図書は、

「碁をはじめたい人に」(加納嘉徳九段、成美堂出版)

「3日で打てる 囲碁入門」(横内猛・元囲碁担当記者、誠文堂新光社)

「囲碁に強くなる本」(菊池康郎・アマ名人、金園社)

「これでOK 初級突破法」(石倉昇九段、日本放送出版協会)

 


   *  *  *

 


【予備知識】

 

■道具をそろえる


碁盤と碁石はセットで3,000円~1,000万円ほど

小さなプラスチック製で もっと安いものもある

百均を使えば、手作りできないこともない

 

■ルール(常識的なこと)六つ

一、二人で競技する

  (ただしチーム戦や指導碁では二人以上の場合もある)

二、一方が黒石、他方が白石を持って、交互に一手ずつ打つ
    
三、打つ場所は線と線との交点

  (将棋はマスの中に置き、囲碁は線と線の交点に打つ)
 
四、打った石は動かせない

  (俗にいう「待った」は反則負け、アマの碁で時折あるが論外)

五、対局者で実力差があればハンディ(置き石)で調整する

六、第一手は黒から打ち始める。置き碁は逆に白が最初に打つ


■ルール(技術的なこと)五つ

一、最終的に地(陣地)が多い方が勝ち

二、相手の石は囲めば取れる

三、着手禁止の場所がある

四、コウという特別の約束事がある

五、双方が着手放棄すれば終局


■理屈はともかく、とにかく打ちましょう

観念的に分かっても実際にプレーしないことにはダメです

碁石は黒と白の別があるだけで盤上の着点で意味が生じます

ルールが簡単なのに概念・戦略・戦術が多岐にわたり

無類の複雑性により最も奥深いボードゲームとされます

同時に独特の所作・礼儀が確立されており

趣味に必要な条件「非日常を味わう」ことができます

 

 

         ◇

 

 

碁とはなにか、といえば

「最終的に」陣地を多く囲うことなのですが

基本は戦うことです

戦国時代を思い起こしてほしいのですが

自分の縄張りだといって線を引いても

相手が攻めてきて奪われることもあり

戦いのなかで有利にことを進め

「最終的に」チカラによって

勢力を拡大しなければならないのです

 

つまり、碁の本質は

生存競争と考えるべきでしょう

 

 

 

 

 

 


▼「道」という概念が理解できなければ

いつまでも勝ち負けにこだわる〝小さな世界〟

記録ばかりを重んじ記憶を軽んじる愚かさ悲し

「きたない勝ち方」を教える指導者となるのか?

 

 



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