【基礎知識から所作・礼儀まで
~ 囲碁のイロハをご説明しておきましょう の巻】
当ブログに冠している「囲碁」ですが
なにかにつけ「無関係の話」が多くなっており
この場を借りてご勘弁いただくとしても
それはそれとして
囲碁をたしなむことのない方に向けても
基礎的知識を整理・説明しておきたい
と思います。
打ち方に綺麗も汚いもあるか
勝負事は勝つか負けるかだ
と、お思いの方は、
この項は飛ばしてくださいませ。
主な参考図書は、
「碁をはじめたい人に」(加納嘉徳九段、成美堂出版)
「3日で打てる 囲碁入門」(横内猛・元囲碁担当記者、誠文堂新光社)
「囲碁に強くなる本」(菊池康郎・アマ名人、金園社)
「これでOK 初級突破法」(石倉昇九段、日本放送出版協会)
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【予備知識】
■道具をそろえる
碁盤と碁石はセットで3,000円~1,000万円ほど
小さなプラスチック製で もっと安いものもある
百均を使えば、手作りできないこともない
■ルール(常識的なこと)六つ
一、二人で競技する
(ただしチーム戦や指導碁では二人以上の場合もある)
二、一方が黒石、他方が白石を持って、交互に一手ずつ打つ
三、打つ場所は線と線との交点
(将棋はマスの中に置き、囲碁は線と線の交点に打つ)
四、打った石は動かせない
(俗にいう「待った」は反則負け、アマの碁で時折あるが論外)
五、対局者で実力差があればハンディ(置き石)で調整する
六、第一手は黒から打ち始める。置き碁は逆に白が最初に打つ
■ルール(技術的なこと)五つ
一、最終的に地(陣地)が多い方が勝ち
二、相手の石は囲めば取れる
三、着手禁止の場所がある
四、コウという特別の約束事がある
五、双方が着手放棄すれば終局
■理屈はともかく、とにかく打ちましょう
観念的に分かっても実際にプレーしないことにはダメです
碁石は黒と白の別があるだけで盤上の着点で意味が生じます
ルールが簡単なのに概念・戦略・戦術が多岐にわたり
無類の複雑性により最も奥深いボードゲームとされます
同時に独特の所作・礼儀が確立されており
趣味に必要な条件「非日常を味わう」ことができます
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碁とはなにか、といえば
「最終的に」陣地を多く囲うことなのですが
基本は戦うことです
戦国時代を思い起こしてほしいのですが
自分の縄張りだといって線を引いても
相手が攻めてきて奪われることもあり
戦いのなかで有利にことを進め
「最終的に」チカラによって
勢力を拡大しなければならないのです
つまり、碁の本質は
生存競争と考えるべきでしょう
▼「道」という概念が理解できなければ
いつまでも勝ち負けにこだわる〝小さな世界〟
記録ばかりを重んじ記憶を軽んじる愚かさ悲し
「きたない勝ち方」を教える指導者となるのか?