【最後まで打って数えるべし! の巻】
本邦最高峰の戦いが終わった
AIが人間を超えてから5年余り
序盤は大きく変わり
人間の碁も新たな局面をみせている
史上最高峰の戦いだろう
碁の不思議は深まっている
現在進行形といってもよい
新聞連載棋譜を切り取って
並べてみる
棋譜を眺め、解説文を読むだけで
分かったような気になるが
並べると、感じ入ることがある
一手一手はそう難しい手はない
だが水面下での高度な読み比べを
強く感じるものだ
だが
なんだって最近の碁は
最後まで打って数えないのか
このあたり不満である
だからヘボ碁でも
それをマネをする
「半目差でも10目半差でも
最後まで並べてほしい」
と、想うのだが、いかがか
なにも勝ち負けだけじゃなく
「最後まで芸を見せる」のも
トッププロの〝つとめ〟ではないか
そんなことを
ヘボなりに想うのである
▲最高の技を棋譜で見せるのが、トッププロの務め
途中で「投げて」、後は解説でどうぞ、は納得いかん
名人だ、本因坊だ、九段だ、先生だ、といわれても
多くは二十代、三十代の子どもである
わたしには、思い上がり、と思えてならない
「アマに見せるために碁を打っている」
棋士としても解説者としても大人気の
われらが小林覚九段は今や日本棋院理事長
総本山たるもの、普及活動はどうなっている?
と、あなたに、お訊ねしたいものである