【即効上達法その2の巻】
■本拠地の同好会で、来週25日(土)は今年度最初の「棋力別トーナメント戦」です。
■開催要領によると「初段~三段=優勝者のみ昇段」「級位者=優勝者・準優勝者は昇級」とあります。(四段以上は昇段なし?のようです) そこで即効上達法はないか、少考しました。
■一つは「シチョウ」。
■カテゴリー【カベ突破道場】即効編で、5月11日出題分を毎日眺めた方。そろそろヨミの効果が出始めたのではないでしょうか。今週も毎日眺めてください。本番に効果あることは間違いなしですから。
■もう一つ、役立つ問題を出しておきます。
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■「ノゾキに継ぐか? 継がないか?」
■ノゾキは、一間トビの隙間あるいは断点の一路ズレた位置に置く一手。「相手が手を抜けば、次に切りますよ」と言う手です。戦いの基本は「相手の石の分断」そして「自分の石の連絡」です。さて、どうしますか?
■囲碁の格言で「ノゾキに継がぬ馬鹿はなし」というのがあって、ノゾキを打たれると、初級者は反射的にすぐに継ぎます。級位者も同様です。有段者はツグか、ツガぬか、ヨミを入れて決めます。
■ところが逆に「ノゾキにつがぬこともある」という格言もあるから、ややこしい。
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■一方、ノゾク側の問題点は何か。
■二段までの方で、ノゾキには相手がツグものと決めて、ヨミも入れずにノゾくヒトがすごく多いです。手を抜かれて大勢に遅れたり、反発されて戦いに引きずり込まれたり、そんな光景をよくみます。
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■結論。「直覚→分析」です。
■第一感を大事にし、次にヨミを入れる。こうすれば「ポカ」も「打ち直し」も減ってきます。(かくいうわたしも、ポカだらけですから、自省を込めて……)
■そこで出題。黒の次の一手は?
「解答」と「失敗」を先に見てもいいですよ。
あれれと思ったヒトがおられるはずです。
全部アタマに焼き付けてください。
▼問題 黒番です (Aの左の白石がノゾキの手)
▼解答 黒1でハネ。一手勝ち。白は全滅 (黒5のホウリコミが打てますか)
▼解答(変化) 白2でも、今度は黒3とツグ。スミの白はこのままで死。2眼できません
▼失敗 黒1のツギは、白2と生きられて何事もなし。実戦で見かける「緩手」です