【半袖の季節は、碁とバイクが良く似合う の巻】
孫武の作とされる兵法書「孫子」に
「百戦百勝は善の善なる者に非ず」
とある。
戦いに勝つのは良いことだが
多くの人命を失うから
戦わずして敵を屈服させるのが
最上の戦法である
と説く。
「孫子」には他にも
「彼を知り己を知れば
百戦あやうからず」
「始めは処女の如く
後は脱兎の如し」
などの兵法の極意が収録されている。
孫武は、中国春秋時代に生き
呉王に仕えた兵法家である。
江戸中期の戯作者・平賀源内の浄瑠璃にも
その用例が見える。
「孫子曰く
凡そ兵を用ふるの法
国を全うするを上と為し
国を破るは之に次ぐ。(中略)
是の故に
百戦百勝は善の善なる者に非ざるなり。
戦はずして
人の兵を屈するは
善の善なるものなり」
人殺しの道具を取りそろえるより
まずはやらねばならないことがある。