自分の魂を見ることが出来たら
どんなにいいだろう
汝自身を知れ
美しい言葉だ
でも
そんなことが出来るのは
神様しかいないじゃないか
ヴォルテール
(1694~1778年、フランスの哲学者、文学者、歴史家)
【これだけは直したい ~ 囲碁のマナー・ワースト10 の巻】
囲碁の反則や所作・マナー違反について
これまでも繰り返し警告を発してきた。
他を批判することは、自らを律することにも
つながるとしたものだ。(そのはずである……)
囲碁はルールこそ簡単だが、
長い歴史から紡ぎ出された所作・マナーの類いは
こと細かく形成され、全てを完璧にクリアするのは
まず不可能といえよう。
そこで、
プロ・アマ育成の達人、元アマ名人が提唱する
“最低限守りたい10項目”を紹介する。
■アマ名人選「ワースト10」
菊池康郎著「上達への秘密作戦!? 囲碁に強くなる本」より
碁に対する正しい姿勢と、
相手の気持ちを大事にする礼とがあれば、
対局マナーはひとりでに備わってくるものだが、
つい知らぬ間に悪いくせがついて気が付かない場合もある。
1.わき見をしながら打つ
――それほど隣の碁が見たければ、初めから見ていればよいのである。
2.なまあくびを連発する
――そんなに退屈なら、帰ってテレビでも見ていればよい。
エチケットの基本である。
3.鼻歌、三味線、せせら笑いをまじえる
――こうなると、いずれも品格の問題である。
4.やたらと時計を見る
――意外と多い、エチケット上の問題だ。
5.相手の顔をジロジロ見る
――これもエチケット違反である。
相手の挙動をうかがったりするのも論外だ。
6.盤外をパチパチ叩く
――わる気がない場合もあるが
あまりみっともよくないくせの一つである。
相手の着手をうながすなどは、
紳士・淑女のすることではない。
7.石をジャラつかせる
――早くなおさないと、なおりにくくなる。
行儀の問題だ。
8.打ちかけてはひっこめる
――これもよくあるくせだが、イライラ、ソワソワと体によくない。
石を持たずに考える習慣をつければ、自然になおる。
9.ひじをついて人の碁を見る
――姿勢を疑いたくなる。
10.待った!
――このようなことは、賢明な読者には、いわずもがなであろう。
注:「待った」とは、いったん打った石を、自らハガシて打ち直すこと。ハガシともいう。相手の打った手をハガシ、その上で自分の石をハガスことさえある。厳密にはマナー違反ではなく、反則(即負け)である。プロの場合は「制裁金」と「同一棋戦1年間出場停止」の処分となるのが相場。「そんなことをしてまで勝ちたいのか」となる信用ガタ落ちのド定番。
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