囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

“マナー警察”がゆく

2020年07月23日 | 【カベ突破道場】 即効編

 

自分の魂を見ることが出来たら
どんなにいいだろう
汝自身を知れ
美しい言葉だ
でも
そんなことが出来るのは
神様しかいないじゃないか

 ヴォルテール
 (1694~1778年、フランスの哲学者、文学者、歴史家)

 

 


これだけは直したい ~ 囲碁のマナー・ワースト10 の巻】

 


囲碁の反則や所作・マナー違反について

これまでも繰り返し警告を発してきた。

他を批判することは、自らを律することにも

つながるとしたものだ。(そのはずである……)

 

囲碁はルールこそ簡単だが、

長い歴史から紡ぎ出された所作・マナーの類いは

こと細かく形成され、全てを完璧にクリアするのは

まず不可能といえよう。

 

そこで、

プロ・アマ育成の達人、元アマ名人が提唱する

“最低限守りたい10項目”を紹介する。

 

 


■アマ名人選「ワースト10」
 
 菊池康郎著「上達への秘密作戦!? 囲碁に強くなる本」より


 
碁に対する正しい姿勢と、

相手の気持ちを大事にする礼とがあれば、

対局マナーはひとりでに備わってくるものだが、

つい知らぬ間に悪いくせがついて気が付かない場合もある。

 


1.わき見をしながら打つ

 ――それほど隣の碁が見たければ、初めから見ていればよいのである。


2.なまあくびを連発する

 ――そんなに退屈なら、帰ってテレビでも見ていればよい。
   エチケットの基本である。


3.鼻歌、三味線、せせら笑いをまじえる

 ――こうなると、いずれも品格の問題である。


4.やたらと時計を見る

 ――意外と多い、エチケット上の問題だ。


5.相手の顔をジロジロ見る

 ――これもエチケット違反である。
   相手の挙動をうかがったりするのも論外だ。


6.盤外をパチパチ叩く
 
 ――わる気がない場合もあるが
   あまりみっともよくないくせの一つである。
   相手の着手をうながすなどは、
   紳士・淑女のすることではない。


7.石をジャラつかせる

 ――早くなおさないと、なおりにくくなる。
   行儀の問題だ。


8.打ちかけてはひっこめる

 ――これもよくあるくせだが、イライラ、ソワソワと体によくない。
   石を持たずに考える習慣をつければ、自然になおる。


9.ひじをついて人の碁を見る

 ――姿勢を疑いたくなる。

 

10.待った!

 ――このようなことは、賢明な読者には、いわずもがなであろう。

 

注:「待った」とは、いったん打った石を、自らハガシて打ち直すこと。ハガシともいう。相手の打った手をハガシ、その上で自分の石をハガスことさえある。厳密にはマナー違反ではなく、反則(即負け)である。プロの場合は「制裁金」と「同一棋戦1年間出場停止」の処分となるのが相場。「そんなことをしてまで勝ちたいのか」となる信用ガタ落ちのド定番。

 

 

 

 

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