囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

賢臣ありて公明正大

2020年10月06日 | 雑観の森/政治・経済・社会

 

批判や反批判を封印する「まつりごと」の危うさ

 ~ やがては全体主義に至る道 ~ 歴史から学ばぬか の巻】

 


斉を治めた景公の歴史的評価は高くはないが

安平仲という大臣を重く用いたことで知られる。

 

ある時、そのが寵愛していた鳥を

誤って逃がしてしまった者があった。

景公は怒ってこれを罰せんとした時、

安平仲は、その罪をただして曰く

「この者には三つの罪がある。

まず一は、鳥を逃がしたこと。

次の二は、君に人を殺させること。

それから三は、鳥のために、人を殺す君を、人に笑わせること」だと。

すると景公は驚いて、

すぐに罪を赦したという。


         ◇


少しの邪心なく

ココロが潔白にして

道理が正しく

明白にして

偏ることなく

また邪曲や暗い影のないことを

「公明正大」という。

 

自らの内省によってのみ

その道を歩める者があったためしはない

としたものである。

 

さて新宰相には、

そういう臣下がありや、なしや。

まさか またもや

お追従(おべっか)の取り巻きばかりを集め

全体主義に至ろうとするのではあるまいな。

 

 

 

晏嬰(あん・えい、? ~紀元前500年) 中国春秋時代の斉の政治家。霊公、荘公光、景公の3代に仕え、上をはばかることなく諫言を行い、国の栄華を支えた。名宰相として評価が高く、晏平仲もしくは晏子と尊称される
 

 

 

▲ ▼ 屁理屈がダメなら、ダンマリか……

 

 

 

 

 

 

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1 コメント

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Unknown (mirapapa)
2020-10-06 08:12:44
全く同感です。
ひどい将来が予想されて、げんなりします。
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