【このごろ気になある巷の対局のあれこれ
~ 碁友を失うキケン行為。 の巻】
あまり神経質になるのもどうかと思うが
よろしくない所作・マナーを放置すれば
会全体が次第にゆるんでくるもの。
イヤ気が差して黙って辞めていく人もいる。
「三段、四段のマナーが特によくない」
というのが、ある高段者の感想である。
上げ底エセ有段者、とでもいうべきか。
心機一転で立ち上げた新「駅前碁会」は
入念局による試験・研究が主目的だが、
同時に「上質」を極める集まりとしたい、
という目論見が、わたしのなかにある。
会運営に協力的な紳士のみを集めたワケは
実験の趣旨に賛同してくれそうだから。
アマ碁会の同好会や碁会所、大会などで、
わたしが目撃してきたダメダメ行為を
アトランダムに紹介する。
■多人数碁会で使う名札には、氏名、段級位などが書いてある
名札を確認し合い、お相手の名前を覚えることは親睦の第一歩
しかし、なかには「名札を着けず」に対局している御仁もおられる
自分で思っているほど、あなたの顔は売れていませんぞ
■対局途中で突然、感想戦が始まる人も少なくない
「あそこで、悪くしたなあ」「負けたなあ、この碁は」
それは投了ですか? 何ですか? 返事は要りますか?
悔しい気持ちは察するに余りあるが、みっともない行為
まず潔く、はっきりと負けを認めましょう
相手は無駄口に付き合うほど お人好しばかりではない
「負けました」と明言する潔さに、相手は敬意を払うものです
■「終わりましたね」といわれても
→(ココロのなかで)「終わっちゃいないぞ」
ダメも詰めていないのに、何を言い出すやら
手入れが必要なところは まだありますぞ
ダメ詰め、手入れ、きれいに整地、互いに目視確認し、
それからですよ、感想戦なんてものは!
■整地は、練習してはじめて形になるもの。
盤上の中央あたりの小さい所をアゲ石で埋めていき、
「10目」「20目」「30目」の陣地と、残りハンパ空間を一カ所
これで相手も ひと目でトータルの目数が分かるのです
「えーと、7×8と、9×4と」 なあんてやっているなら
とてもとても、上級、有段を名乗る資格はありません
実戦や練習でやってないから、できないのである
やればできるし、やらねばならぬ、なにごとも
■形勢挽回がどうやったとしても不可能となり
「はい、ありがとうございました」といい
その次の瞬間、一方的に石を崩す――
なんて場面をみたことがありますか
感想戦をやれ とはいいませんが、
こんなこっちゃ、友を失うばかり
こどもっぽいあなたのことです