囲碁漂流の記

週末にリアル対局を愉しむアマ有段者が、さまざまな話題を提供します。初二段・上級向け即効上達法あり、懐古趣味の諸事雑観あり

太子か、漱石か、それが問題だ

2021年04月29日 | ●○●○雑観の森

 

三十年続いた百人囲碁同好会は

 そもそも、誰のものなのか?

 ~ 「雇われ店長」首を傾げる―― の巻】

 

 

 

 

事独り断(さだ)む可(べ)からず。

必ず衆(もろもろ)と論(あげつら)ふ宜(べ)し。

(大事な事は、必ず独断を避け、衆議によるべきである)

――「十七条憲法」聖徳太子

 

 


相談は一人一人に限る。

大勢寄ると、

各自(めいめい)が自分の存在を主張しようとして、

稍(やや)ともすれば異を樹(た)てる。

それでなければ、

自分の存在を閑却された心持になって、

初手から冷淡に構える。

相談はどうしても一人一人に限る。

――「三四郎」夏目漱石

     

 

「<人生の先輩>ばかりの百人同好会

皆さんのお世話役をやっている」

と言えば、例外なく、相手はすぐに

「それは大変でしょう」と〝同情〟してくれる。

 

人間、歳を取ると判断力に優れる面もあるが

過去の成功体験?にとらわれるあまり

的確に現状分析できなくなりがちである。

気力(棋力?)も衰え、我執が強まることが多い。

 

「それは……大変といえば、大変です」とわたし。

しかし、それが「世話人」の宿命であり、

あながち、やりがいがないわけでもあるまい。

生来おせっかいであり、良くいえば世話好き。

ま、趣味のひとつ、のようなものである。

 

         ◇

 

世話人も2年目。

今回は、任期2年だから、

接触・交流・親睦の機会が増す。

しんどい面もあるが、楽しいのである。

 

さて、

毎回、話も、理屈も、通じず

なんとも「食えない」世話人会に

「太子」と「漱石」を使い分け

なんとか、これまでやってきた。

残りの任期は「1年11カ月」ときた。

 

ココロが折れそうになるが、先は長い。

幸い、疫病騒ぎのなかで、しばらくはお休み。

 

リフレッシュして、また出直そう――。

 

 



最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。