弓のこと

2016-04-18 09:35:10 | 音楽
弓を毛替えに出したので、昨日は最初に買った楽器のセット
だった弓を使った。
この弓は、軽くて扱いやすくて本当のところは好きだ。
苦手な指弓もしやすいし、重音も弾きやすい。

だけど、音が出ない。
いつも使っている弓が100だとしたら、こちらの弓の手応えは
50~60くらいの感じ。
音量ではなく、ギュッと詰まった音が出ないというか。
キリッとした音が出ないというか。
弾いていて聞こえる限りでいうと、ボワ~ンとしている印象。
でも、なんていうか道具として使いやすいのだ。

今の弓は、前の先生が選んでくださったもので。
毛替えに出した職人さんから「いい弓ですね」って言って貰う
こともある。
確かに音が良く出るのだが、私の技量では扱いが難しいのかも
しれない。

それで以前から折りに触れて、今の弓の発音の良さと、前の弓の
扱いやすさを兼ね備えた弓が欲しいなあと思っている。
時折、そんな気持ちが盛り上がってくる。

当然、こういうのも自分からグイグイいかないとダメだよね。
積極的に探さないと出会えるわけがない。
いきなり家に行商人が弓を売りに来るとかあり得ないし。
来たらびっくりするよ。しかも怪しすぎて買えないわ。

でもさ、安い買い物じゃないうえに数多くある弓の中から1本
選ぶなんて、よほどの決め手がないと、
あっちにもっといい弓があるかも?
もう少ししたら違う弓が入荷するかも?
……みたく逡巡してしまう。

それに、本当に買い替えに乗り出すなら自分がどういう弓を
求めているのか、考えをちゃんとまとめておかないとなあ。
試奏しているうちにわけがわからなくなっちゃうもの。
実際、以前に覗いてみた弦楽器フェアでもそうだったし。
まあ、本気になったらまず先生に相談だな。

しかし。
今日、毛替えを終えた弓を引取りにいく。
戻ってきて弾いたら、やっぱり音が出るわ、と愛着がわくだろうと
思う。
そんな感じで、すごく困っているわけじゃないのが、あと一歩踏み
出せない大きな理由なのだよ。
さてさて、どうするかな。

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