不思議活性

運命分析と私

 『運命分析と私』



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 この世に生きているって不思議です。古稀を迎えた自分は、ただ毎日が平穏で静かに過ごせたらなと思うのです。その自分ですが、その自分って何を指すのでしょう。
 いつからか、気がついたら両親のもとこの世に誕生していたのです。そして、この世への自分という魂の誕生ですが、太陽系のなかの地球に誕生したのです。太陽系とは、太陽およびその重力で周囲を直接的、あるいは間接的に公転する天体から構成される惑星系であると。例えば木星の公転周期は約12年とあり、暦の12と何か関係があるのかなと思いもします。そう、太陽系の星々は、この地球上に生きる私たちに様々なエネルギーとして影響を及ぼしているということ。そして、この世に誕生した時の自分の魂と宇宙の星たちの交流がその自分を形成していくということを占星術は教えてくれています。
 私は若かった頃、西洋占星術を知り、自分なりに『あなたのための占星術』としてまとめてみました。それから、どのくらい過ぎたでしょう。50歳の頃でした。東洋占星術の一つである四柱推命に出会いました。四柱推命は、陰陽五行説を元にして生まれた人の命運を推察する方法ということでした。そして、調べていくと、自分の運命と四柱推命の不思議な関係に惹き込まれました。で、今回、その運命の分析としての四柱推命と自分の魂について書いてみようと思いました。


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 はじめに、四柱推命におけるエネルギーとしての12運ですが、12運は四季の循環、日主から見た12支の旺衰の循環を12に分類したもので、四柱推命の各柱ごとに12運が表示されています。
 そして、その12運を、その人の人生の大きな流れとして見ることも出来るのです。それは、大運として一生の運気を10年周期でみるもので、私自身の場合を例にしてみると・・・・。
 
 生れてからの運命の基礎が固まるまでの数年の立運は、「死」でした。次の4歳~14歳は「病」、14歳~24歳は「衰」、24歳~34歳は「帝旺」、34歳~44歳は「建禄」、44歳~54歳は「冠帯」、54歳~64歳は「沐浴」、64歳~74歳は「長生」、74歳~84歳は「養」となっています。

 その、日主と12運の関係ですが、人によっては、いきなり「冠帯」や「建禄」から始まるケースもあります。また、12運が逆行する人もあり、一生の流れは人によって異なり、人それぞれに運気のピークはもっていますから、そのピークに向う期間は自分の力が最大限に発揮できるよう心がけ、下りに向う期間は慎重に人生設計していくことを心がければいいということなのです。 また、「死」や「絶」は日主が極度に衰弱し、衰える大運ですが、同じ大運の12運としても、日主の旺弱によって、大きな意味の変化が生じてくるということです。
 
 ちなみに、「胎」(赤ちゃんの時期)、「養」(幼少期の時期)、「長生」(7~10歳の時期)、「沐浴」(10~14歳の時期)、「冠帯」(14~20代の時期)、「建禄」(30代の時期)、「帝旺」(40頃の時期)、「衰」(50代頃の時期)、「病」(60代頃の時期)「死」(70代頃の時期)、「墓」(最晩年の時期)、「絶」(臨終期の時期)です。


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 四柱推命における大運ですが、12運のエネルギーのほかに、十干(甲・乙・丙・丁・戊・己・庚・辛・壬・癸)と変通星(五行陰陽の10通りの組合せパターンから演繹された十干同士の関係)として表わしています。

 たとえば、私自身の4歳~14歳は丁卯偏印、14歳~24歳は戊辰劫財、24歳~34歳は己巳比肩、34歳~44歳は庚午傷官、44歳~54歳は辛未食神などとなっています。その偏印の10年周期は知性が支配の周期となり、劫財、比肩の周期は自我が支配、傷官、食神の周期は感情が支配する周期となっていくのです。

 最初に太陽系と地球の話をしましたが、太陽は東から昇り西に沈みます。一年は365日で周回し、自然界は周期性をもっています。同じく、人間の運命にも自然界と同様な周期性があり、その周期性の分析が人の運命現象を解明する鍵となっていくのです。最も、それら周期の影響をコントロールしていくのは人間の理性であります。理性の状態が安定すると、精神状態も安定して良好な生活を送ることができます。

 ちなみに、それぞれの10年周期がありますが、基本的な身体器官の周期サイクルは一年で、一年ごとに変化します。あの年は楽しかった、つらかったなど・・・・。自我器官は、1ヶ月単位の周期で、感情器官は1日単位で、毎日変化しています。きょうは、調子が良いとか悪いとか。知性器官は約2時間ごとのサイクルで、年や月や日が安定しているのにもかかわらず、1~2時間ほどの不調を感じる場合は、ほとんどがこの周期の影響のようです。理性機能を司っている理性器官の周期は約10年で、四柱推命の大運に相当します。

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 10年周期と1年周期は、運命を動かすエネルギー周期のなかでは、最も大きな周期です。この二つの周期が密接に関わりながら、私たちの運命を動かしています。ところが、それらの周期のなかに、突然、不和の10周期、1年周期が現れてくることがあります。その心理的傾向として、非常に苦しい心理状態が出現してきます。気持ちが落ち着かず、心が休まることがありません。能力や才能は一時的に休止状態になります。この時期は、潜在意識のなかに溜まっている汚れた想念を浄化する時期なのです。光はいずれ見えてきます。生涯のなかでも最も苦しいこの時期は、自分自身の人間性が問われる時期でもあります。

 振りかえって、私自身ですが、14歳から24歳が不和の周期でありました。その時期は、かなり不安定な時期であり、心理的エネルギーがかなり弱くなる時期でした。
 その頃からだいぶたって知った四柱推命ですが、そのことに関して次のようなアドバイスがありました。

「この時期はあなた自身の体力や気力、あるいは能力などのすべてが低下しますので、仕事や家庭、交際など、これまで普通にやってきたことが、全てきつく感じるようになるでしょう。ときには病気になったり、あるいは強迫観念や被害妄想に囚われることもあるでしょう。この現象は一時的なものですから、無理することなく日々を静かに暮らすように心がけましょう。」

 ちなみに、14歳から24歳までが不和周期であった私ですが、20歳の年は不和年となり、ダブルパンチの大変な年であったのですが、無事、不和周期を過ぎて、現在に至っているのですが、およそ四柱推命の分析どおりの人生であったことに驚く自分ではあります。

・次回に続く・・・・。


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