『カルマと運命』
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カルマとは、行為や行動の結果として蓄積される宿命や報いなどを意味するといいます。私が学んでいる四柱推命では、その人の過去や過去世において作り出した心的・行為的な結果として残存したものを言います。 カルマの記憶は深層心理の中に深く刻み込まれていて、「周期」の巡りなどの刺激を受けて発現するのですね。
ところで、人間の記憶ですが、すべての記憶は意識と連動してつながっているので、記憶じたいが生きた想念のようなものです。したがって、カルマとは単に過去の記憶というのではなく、過去に生み出した生きた記憶なのです。カルマは生きているがゆえに現象化してくるのです。 因果応報といいますが、過去世でのカルマが今の世に発現して来るのです。
四柱推命における生年月日ですが、それは過去のカルマと連動しているので、運命は単に生年月日で決まるのではなく、運命を本当に規定しているのは、過去世のカルマだということを知った私は驚きました。つまり、生年月日時とは、過去世のカルマ的な結果であるのです。現在の運命そのものを規定しているのは過去の行為であり、命式といえどもその結果にすぎないのでした。
師いわく、「もし、人が自分の欠点を知ってそれを改善していくことができれば、その人の運命はさらに発展を遂げていくでしょう。カルマでさえも意識化することで良いカルマに転換し、悪いカルマを作らないようにすることもできます。」
私も思うのでした。「意識」するということ、意識することによって、ひとつの過去からのカルマが解けるというか消えていくのだと・・・・。過去世で作り出したカルマを修正することは容易ではないとしても・・・・。
たとえば、感情に偏った人は過去世において周囲と情緒的な生活のなかで生きてきた人です。ただ感情に偏りすぎると、怠惰で平凡な人生になりやすく、反対にいえば目的意識のない人生になってしまいがちです。感情に偏りすぎることは人間関係が密になりすぎた結果です。感情は人生を送る上でなくてはならないものですが、それが過剰に過ぎるとかえって成長を阻害します。このタイプの人は、勉強や読書などを通じて教養を磨き、知性の力を強め、知性が豊かになれば感情が整って健全な心理バランスを得るようになるでしょう。
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四柱推命には年月日時の四つの柱があります。前に変通星と読んだ通変(比肩・劫財・食神・傷官・偏財・正財・偏官・正官・偏印・印綬)ですが、通変のある位置によってのカルカの解釈があります。
年柱は、過去世の生き方・行為を表示しています。年柱の影響は、不和周期とそれに準じる周期、不和年とその前後の年には運命に強く干渉してきます。こうした時期は生涯において、最も危険な時期であり、運命が大きく脱線しないように十分に注意しなければなりません。
月柱は、過去世の考え方、関心事などを表示します。月柱の通変はその人の現在の関心事ではなく、過去世の関心事を示しているということ。しかし、今世でも、過去世と同じような傾向があることが多いように思う私です。
時柱は、本来的に愛着する対象を示していますが、単に愛着するものだけでなく、現実にはない理想の姿も反映しています。師いわく、時柱に出るのはその人の過去世の晩年の想いであり、したがって、今の人生は過去世の晩年に持った願望にそった人生になるということです。ちなみに、自分は過去世において、堅実な家庭生活に憧れていた人でした。まさしく、結果的に今世はそのような方向に行っているのではと・・・・。
改めて、過去世でのカルマが今世で良い方向に向かって行けば良いのですが、不和年や不和の周期には、要注意です。それは、不和期には理性が弱くなり、「無意識の衝動」「無意識の声」「本能の声」に従って行動してしまうからなのでしょう・・・・。
・次回に続く・・・・。