『運命分析と私』
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人生は10年周期で見ることが出来ると前に書きましたが、ここで私は、人生の流れを見るのに、12年ごとに廻っていく流れがあってもいいのではと思ったりもします。
私自身のことを振り返って、12年ごとに人生のターニングポイントがあるのではと。日本では基本的に12歳で小学六年生です。それから、中学・高校生となって行きます。私ごとですが、36歳の終わりまもなく37歳という頃、結婚しました。私にとって、大きな人生のターニングポイントでありました。48歳のときに、転職というターニングポイントがありました。一概には言えないかもしれませんが、36歳のころは、人生の大きな転換点であるように思うのです・・・・。
私の好きなゴッホ、宮沢賢治など37歳で亡くなっているのですが、その36歳頃で自死というのも、ゴッホ、芥川龍之介、私の好きだった日本の俳優でも幾人かいるのです。もっとも、自死は年齢に関係ないのではないかと言われそうですが。人生、振りかえってみると、24、36、48、60、72歳の頃に病気になったり転職したりなんてあったりするのではないでしょうか。
話は、その運命の分かれ道、運命の岐路に関係してくるのですが、天中殺という言葉があります。調べてみると、天中殺とは、12年に一度、2年間。12ヶ月に2ヶ月間。12日に2日間というペースで、天が味方をしてくれない、時間と空間が不自然な時期のこととあります。天中殺の時期には、不運が襲い、事が破れると・・・・。
でも、むやみに怖がることはないようです。自然界に春夏秋冬があるように、人生にも春夏秋冬があり、たとえば、寒い冬にあなたは畑に植物の種をまかないように、その時々の流れにそった生き方をして行けばいいのではということです。
一般的に、天中殺の時期は、気分がイライラするようです。そのイライラで決断し実行するから失敗が多くなります。天中殺の時期は、新たな事柄にチャレンジするよりも、自分の内面を高めるための学びなどの心構えが必要なのです。春には春の、夏には夏の生き方があるように、冬には冬の生き方があるのですね。
誰にも天中殺の時期(不和の時期)はあるのですが、日々、穏やかな気持ちで過ごしていくことが大事なのですね・・・・。
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周期に関してもう一つ。高島易などでは、九星(一白、二黒、三碧、四緑、五黄、六白、七赤、八白、九紫)によって巡っています。従って、運命の周期は9年となるのですが、9×4は36となるので、前に書いたターニングポイントが36歳のころというのには当てはまっていますね。
ところで、九星にしても四柱推命でも、陰陽五行説が運命分析の基本になっています。世の中には男がいれば女がいます。宇宙に存在しているすべての物事は、プラスとマイナスの両局面性を持っています。宇宙自身も明在系と暗在系からなっていて、大きな陰陽的な存在です。
そして、人間が生まれるとき、天地の陰陽と五行のエネルギーを受けて運命が形成されるのですから、運命の分析を行うには、陰陽五行を認識がすることから始まるのですね。人間の性格は後天の家庭、環境、教育などからの影響を受けて少し変わることもありますが、四柱推命の命式の五行の生剋や強さや組み合わせなどによって判断すれば、やはりその人の変えられない本性をみることができます。人間の性格も陰陽五行からの影響があり、五行で人間の性格と職業の性質などを判断することができるということです。
話しは戻り、命理入門の第一歩は日主の質を知ることと、その日主がどんな季節の月に生まれているかを見ることから始まります。その日主(日柱の天干)、日干の性質を熟知することで、命式の半分は理解したことになるのです。
その日干が、木・火・土・金・水の五行によって表されるのです。詳しくは、・甲(木+の人)・乙(木-の人)・丙(火+の人)・丁(火-の人)・戊(土+の人)・己(土-の人)・庚(金+の人)・辛(金-の人)・壬(水+の人)・癸(水-の人)の10のタイプになります。ちなみに私は己(土-の人)となり、「堅実な人です。頑固で粘り強い気質を持っています。質素な考え方、生き方に凝り固まりやすいです。秘密性が強いです。」
などとあります。
・『運命分析と私』として四柱推命における陰陽五行説との関係などについて話してきました。専門的で難しい話だと思われたかもしれません。要は、その人自身の心理分析と運命の周期分析によって、時に、自分が知らない間に、運命に翻弄されてしまう素地があったのだと気づいたりするのですね。
日々の生活において、怒りや悲しみの感情に翻弄されてしまうのも、目には見えないがそのように誘う運命の周期が巡っていたのだと。また、それらは自分の知らなかった無意識の表出であったのだということにもなるのですね。
そして、それら無意識の表出としての現象のほとんどが、過去のカルマにかかわっていたとしたら・・・・。次回は、カルマと運命について、書いて行こうと思います。