このテーマは、とても難しいですが、早急に取り組むべきものです。
IT業界は、3Kとも言われている、きつい仕事というイメージがあります。
「毎日遅いんですか? あっ IT業界ですが、それは仕方ないですね」全く笑えません。
若い頃、毎日遅いというのを楽しそうに説明したとき、他の業種の方に言われたことがあります。
「是非、人間らしい生活ができるよう、頑張って下さい」
現場で開発をされている方は、皆責任感がとても強いです。また、完成させることに誇りと喜びを持っています。
ですが、長年それをやっていると、クセなのか責任感なのか中途半端がいやなのか、何故頑張っているのか分からなくなってきます。
仕事ですから、やらないといけません。それも分かっています。
そして、会社やお客さんから言われます。
「納期は間に合うのか?」
「プロジェクトは、うまくいっているのか?」
「利益はでるのか?」
「いいものになったのか?」
いったい、何のためにこんなに毎日遅くまで頑張っているのだろうか?
好きで、納期を遅らせる人はいません。
終わらせないといけないのは、分かっています。迷惑がかかりますから。
会社も上司も気をつけないといけないのは、「何のためにやっているのだろう?やらねばならない」と感じている人がたくさんいる職場からは、病気が発生する可能性が高いであろうということです。
抑圧的な感情を持って仕事をすると、心が病み、心身症に発展して病気になります。
心と体のケアと、強い人間力(幸感力、楽しむ力)を持った人たちばかりの職場にする必要があります。
しかし、組織ぐるみで作ってしまった、現状は組織ぐるみで取り組まないと解決しないはずです。
一朝一夕には行かないだろうと思います。
最初の対策を施してからも常に、トラッキングと工夫が必要です。
試行錯誤になります。
そして、最も重要なことは、
「(私も含めて)引っ張っている人間の」
- 観念をくずし
- 経験を別の角度から見直し
- 意見を最大限に取り入れ
- 若い人たちの視点を重要に考える
という要素だと思います。先ず、上が変わることです。
「今、人を投入しても意味がない」もう一度、考えてみましょう。
「あの人がやった方が早い」早くなければならないでしょうか?
一見、今まで「常識」と思ってアプローチしてきたことを、もう一度見直す必要があります。
なぜならば、「感じてきたこと」の延長線上に、今の「きつい仕事」があるからです。
さて、先ず、第一弾の試みです。
- プロジェクトの稼動時間が規定時間を超えたら、第3者のチームを入れる
- そのチームは、新たな視点でスケジュールと問題点を見直す
- 会社がコストを負担し、利益追求→安全開発に軸足を移す
- 人員を投入し、そのコストは会社が負担
- 起こったことは、ログをとり次回に生かせるよう復習しておく
会社がプロジェクトを認定して、モードを切り替えるようにします。
起こった事を詳細に把握し、次回の開発は、必ず楽に進めるようプロジェクト完了後の「復習」に大きく時間を割くように開発業務フローを組み立てます。
復習であって、反省ではありません。ここは非常に重要な視点です。反省だと後ろ向きになり、「何が悪かった」だけに視点がいき、くら~い会議になります。
「否定無し、観念無し、何でもありのブレーンストーミング」がいいでしょう。
プロジェクトの背景と「復習会」でのブレスト結果を残し、気づきを促し、次回につなぎます。
とにかく、やってみないと効果のほどはわかりません。恐らく、もっともっと細かな部分を見る必要があるでしょう。
「認定されちゃった~。でも会社の重要なデータになるから、まっいーか」という雰囲気で進めることができれば、成功すると思います。(この点が、あるべき姿ですね)
やってみたいと思います。