世の中バリアフリーと言って障碍を持ってない人と障碍を持っている人との間に
バリアを作らないようにと言うことはある程度浸透しているみたいだけど
ところが、障碍の世界の中にバリアが有るのです。

縁あって障碍の違う子どもを授かってそれぞれの親の会に首を突っ込むことになって
思うんですけどね、お互い知り合う機会が少ないってことも原因だ。
都市部になるとくっきりと分けられちゃうでしょ療育の場、学校などが障碍ごとに。
うちの笑顔君は、どっちつかずの障碍だった、とりあえず歩けないから療育センターに
母子入所、母子通所をしました。ここは当時は肢体不自由児中心のところだった。
笑顔君は肢体不自由と言われたことが無かった。「歩けるようになるでしょう」って
言われてたけど、今現在12歳歩けません、立てません、手も使えません(麻痺は無い)
全面介助の必要な座位はとれるけど身体1級療育Aの立派な重度心身障害(重心)
通所時代「なんで笑顔君ここにいるの?」って脳性まひの子の母に言われました。

「歩けるようになるって言われたんでしょいいわね」

将来はどうであれ今現在歩けないから訓練に通ってるんじゃないかい

先生達も「怠けてるから歩けない、歩く気がないからだ」とひどいもんだった。
産まれてから一回も歩いたことも立ったことも無いんだぞ経験も無いのに歩けるかーーーー!!
不謹慎かもしれないけど歩けなくても保育師さんの声に反応して笑う子ども達が
うらやましかった。
意外にも当時笑顔君は笑わない子だった。てんかんの薬が強くて笑えなかったのかもしれない。
だって、薬が足りなくなって(体重などにより)発作が増えるとそれはそれは良く笑った。
つづく
