がぶは小さい頃、結構大変なイヌでした。
アマガミはひどく、ビビリなくせに絶対に仰向けにはならない。
スイッチが入ると家中狂ったように走り回る。
暴れん坊で臆病で、服従心もない。
もちろん犬種も違うけど、盲導犬とは正反対の性格で、
カイヌシに歯向かうこともしばしば。
がぶつかい子も度々泣かされていました。
がぶはもともと、がぶつかい子とその両親のペットロスがきっかけで、
迎え入れることにしたイヌでした。
少しでも心を開くきっかけになればと。
僕は
「がぶに嫌われてもいいから、しっかりと躾をしよう」
と思いました。
実際、結構厳しかったと思います。
しつけ方教室にも行きました。
がぶに関わってくださるみなさんのおかげで、
今ではだいぶよくなった、と思います。
少なくとも今では、僕の言うことは必ず聞きます。
なにかあれば、僕の意見を確認するようにこちらをみます。
どんな新しい場所に行っても、僕と一緒なら平気で歩きます。
「信頼関係」
といえばかっこいいけど、そう表現するには、まだ何か足りないような気がします。
「このコはただ僕が怖いから言うことを聞いてるだけではないか」
最初はそれでいいと思っていたんです。
1日おきに一緒に出勤して、
毎週末にはいろんなところへ連れて行くという生活。
一緒に過ごす時間が増えれば増えるほど、
意思疎通ができるようになればなるほど、
欲張りになってしまいました。
「やっぱり僕のことも好きでいてほしい」
僕は自分が幼い頃からずっとイヌと一緒の生活をしてきました。
命の始まりも別れも経験して、イヌとはこういうもの、
イヌとの生活はこういうもの、とわかった気でいたんです。
もちろん、どのコもかわいかったけど、
今考えれば、どのコも僕のイヌではありませんでした。
「だれの」という言い方はおかしいかもしれないけど、
がぶは僕たちの最初のイヌです。
「ケモノのぬくもりを知った者は、それなしでは生きて行けない。」
ある尊敬する獣医師の言葉ですが、
実際、これからの人生の中で、別なイヌも飼うと思います。
でも、がぶが望む限り、
がぶのカイヌシであることをあきらめたりはしません。
そして望んでくれるなら、
がぶが見る最後の光景に、僕は入りたいと思っています。
理屈っぽい僕は、
死後の世界や不思議なものなどは一切信じてはいません。
だけど、もし「虹の橋」というものがあるなら、
がぶにはそこで待っていてほしいと思うのです。
そして、ほんの少しだけ遅れてくるがぶつかい子を、
フタリで待っていたい。
と、本気で考えたりします。
そしてそうなれるよう、
これからも「いい飼い主」目指して頑張ろうと思うのです。
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スイッチが入ると家中狂ったように走り回る。
暴れん坊で臆病で、服従心もない。
もちろん犬種も違うけど、盲導犬とは正反対の性格で、
カイヌシに歯向かうこともしばしば。
がぶつかい子も度々泣かされていました。
がぶはもともと、がぶつかい子とその両親のペットロスがきっかけで、
迎え入れることにしたイヌでした。
少しでも心を開くきっかけになればと。
僕は
「がぶに嫌われてもいいから、しっかりと躾をしよう」
と思いました。
実際、結構厳しかったと思います。
しつけ方教室にも行きました。
がぶに関わってくださるみなさんのおかげで、
今ではだいぶよくなった、と思います。
少なくとも今では、僕の言うことは必ず聞きます。
なにかあれば、僕の意見を確認するようにこちらをみます。
どんな新しい場所に行っても、僕と一緒なら平気で歩きます。
「信頼関係」
といえばかっこいいけど、そう表現するには、まだ何か足りないような気がします。
「このコはただ僕が怖いから言うことを聞いてるだけではないか」
最初はそれでいいと思っていたんです。
1日おきに一緒に出勤して、
毎週末にはいろんなところへ連れて行くという生活。
一緒に過ごす時間が増えれば増えるほど、
意思疎通ができるようになればなるほど、
欲張りになってしまいました。
「やっぱり僕のことも好きでいてほしい」
僕は自分が幼い頃からずっとイヌと一緒の生活をしてきました。
命の始まりも別れも経験して、イヌとはこういうもの、
イヌとの生活はこういうもの、とわかった気でいたんです。
もちろん、どのコもかわいかったけど、
今考えれば、どのコも僕のイヌではありませんでした。
「だれの」という言い方はおかしいかもしれないけど、
がぶは僕たちの最初のイヌです。
「ケモノのぬくもりを知った者は、それなしでは生きて行けない。」
ある尊敬する獣医師の言葉ですが、
実際、これからの人生の中で、別なイヌも飼うと思います。
でも、がぶが望む限り、
がぶのカイヌシであることをあきらめたりはしません。
そして望んでくれるなら、
がぶが見る最後の光景に、僕は入りたいと思っています。
理屈っぽい僕は、
死後の世界や不思議なものなどは一切信じてはいません。
だけど、もし「虹の橋」というものがあるなら、
がぶにはそこで待っていてほしいと思うのです。
そして、ほんの少しだけ遅れてくるがぶつかい子を、
フタリで待っていたい。
と、本気で考えたりします。
そしてそうなれるよう、
これからも「いい飼い主」目指して頑張ろうと思うのです。
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