「昨日 退院して来たばかりなのに、
ウォーキング再開して 大丈夫なの?」
「様子見て 少しだけ歩いてみるよ。」
「朝御飯も、お粥じゃなくて平気なの?」
「もう、普通食にもどして良いって。」
「それなら良いけど。無理しないでね。」
「入院中、お袋はどうだった?」
「それが大変。
『病院にお見舞いに行ってきます。』
『アラ!誰が入院したのよ!?』
『ジロウさんです。』
『なにも聞いてないわよ!
どうしたの!?』
『お腹が痛くなっちゃったんです。』
『一言 断ったら良いでしょう!』
お義母さんには、殿が入院した
最初の日に、言ってあるのに、
もう この同じ話の繰り返し。
グルグル 回る山手線。」
「それは大変だったね。」
「まだ 過去形じゃないよ?
これで認知症ではなくて、年相応だって
言うんだから、ビックリだよねぇ?
年相応って事は、私達も
こうなるって事だよね?ヤダネェ……」
「ケメコさん!」
「ハイ。」
「チョット、スーパーマーケットに
買い物に行きたいから、
一緒に行って頂戴!」
「ハイ。バックとお財布持って来ますから、
チョット待って下さいね?」
「ハイ。お待たせしました。
行きましょうか?」
「餓死しちゃう!」
「ヘ?
一緒に買い物に行くのは?」
「何にも食べないで出掛けたら、
たおれて餓死しちゃう!」
「お義母さん、今 朝御飯
終わって片付けたところですよ?」
「もう、イイワヨ!」
┐(´д`)┌ヤレヤレ