2015/8/16
昨日8月15日は、午前中 靖国神社に参拝してきた。
多くの人で靖国は溢れかえっていた。
年配者だけでなく、壮年男女、白人の観光客と思しき人達、賑やかではあったが、目に留まったのは、「台湾は日本天皇の領土であるとい
う」横断幕を掲げる台湾人の制服を着て行進する20名ほどのグループであった。
世界にはいろいろな主張がある。思想信条の自由がある日本、結構ではないのか。
★
さて、戦後70年の安倍談話、批判は貨車に積むほどありましょうが、現在の日本の置かれている状況から考えると、日本の首相の発言と
しては、50年目、60年目の村山、小泉談話を否定せずに、戦後体制からの脱却に向けての一歩は踏み出しているのではないかと感じる
が如何か。
ただし、それは、謝罪外交はしないという一点であるが。
確かに、今次戦争が侵略戦争でなく自衛のための已むに已まれぬものであったと明確に主張し得ていない。それどころか、日露戦争にて日
本が血みどろの闘いに勝利し獲得した満州の経営についても、日本が、第一次大戦以降に国際社会が築こうとした新たな国際秩序への挑戦
者になってしまったことで、進むべき進路を誤り戦争への道のを進みはじめたとしている。
それでは、第一次大戦後の不戦の流れに同調し、軍事力を大幅に落とし、満州経営を投げ捨てていたならば、その後起きた世界恐慌から逃
れることができたのだろうか?
欧米各国の経済のブロック化、取り分け米国が進めた経済制裁の締め付けに負け、已むに已まれず、米国に宣戦布告をしたことが誤りだっ
たと、簡単に断言できるものなのか?
アジアをほとんど全て植民地支配していたのは、欧米諸国であり、その流れが止まったのは、日露戦争後ではない。日本は、朝鮮・台湾と
いう弱小国の求めに応じて国際的な了解の下、両国を併合の形で保護しつつ、五族協和の理想・満州国の建国、更には中国内のソ連傘下の
共産党勢力と米国傘下の国民党勢力等の内乱状態の狭間での中国国内の租界地防衛など、当初は最小の軍部での守りに徹していたものの、
度重なる現地勢力による謀略等に乗って、現場軍部が独走をし始め戦線が拡大、政治のコントロールが効かなくなっていた。
これら勢力の背後には中国・満州で日本の利権を排除し、彼の地を独占したい米国・ソ連の資金が流れ込んでいた。
日本は、満州国の不承認、出先軍部による戦線拡大による経済制裁に抗して、連盟脱退を決めた。
表向きは理想の秩序を謳い上げるが、内実は利権のぶつかり合い。
これを上手く利用しているのが、超大国。今も昔も。
この度の安倍談話は第一次世界大戦後の日本の取った行動と、第二次大戦後の中共のとっている行動を相似させつつ、戦後体制を力で崩そ
うとする今の中共を暗に批判しようとしている。
慰安婦問題も、女性の人権問題とリンクさせベトナム戦争時の韓国の蛮行への非難に結びつけることもできる。
また、過去の日本の失敗を、経済のブロック化への解決手段の誤りに矮小化しているようにもみえる。喫緊の課題でのTPPへの米国への
恭順を示しているようにもみえる。
今次大戦では、米国による苛めに耐え切れず、自ら刀を抜いたことにより、最終的には、東京裁判で切腹を命じられてしまった日本。
今の日本に、果たして310万人もの尊い犠牲に思いを致し、耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶことが出来るか。
そういえば靖国神社の銅像 大村益次郎の辞世の句
「君がため 捨つる命は 惜しからで ただ思わるる 国の行末」
大戦の惨禍に散った御霊 兵士の中にはこうした心境をもてた者もあったことだろう。
国を託されたリーダーには、国家・国民の安全を守る義務がある。
特攻隊攻撃を常態化させて何の国の安全か。
但し、当時は、敗戦=国 植民地・国民 奴隷の認識。残された親・兄弟・妻・子を考えれば死んでも守るの純粋な気持ち
植民地に喘ぐアジアをみていた日本人はそう考えた。悲惨なアジアの兄弟達、俺たちが守ってやる、特攻隊員の純粋さ。
組織の中で自分の立場を守ることに汲々とし、無謀な命令を出し国民に無残な結末を招来することなく、物事の決断には深い思慮が望まれ
る。
人間社会 餓鬼の世界。
昨日8月15日は、午前中 靖国神社に参拝してきた。
多くの人で靖国は溢れかえっていた。
年配者だけでなく、壮年男女、白人の観光客と思しき人達、賑やかではあったが、目に留まったのは、「台湾は日本天皇の領土であるとい
う」横断幕を掲げる台湾人の制服を着て行進する20名ほどのグループであった。
世界にはいろいろな主張がある。思想信条の自由がある日本、結構ではないのか。
★
さて、戦後70年の安倍談話、批判は貨車に積むほどありましょうが、現在の日本の置かれている状況から考えると、日本の首相の発言と
しては、50年目、60年目の村山、小泉談話を否定せずに、戦後体制からの脱却に向けての一歩は踏み出しているのではないかと感じる
が如何か。
ただし、それは、謝罪外交はしないという一点であるが。
確かに、今次戦争が侵略戦争でなく自衛のための已むに已まれぬものであったと明確に主張し得ていない。それどころか、日露戦争にて日
本が血みどろの闘いに勝利し獲得した満州の経営についても、日本が、第一次大戦以降に国際社会が築こうとした新たな国際秩序への挑戦
者になってしまったことで、進むべき進路を誤り戦争への道のを進みはじめたとしている。
それでは、第一次大戦後の不戦の流れに同調し、軍事力を大幅に落とし、満州経営を投げ捨てていたならば、その後起きた世界恐慌から逃
れることができたのだろうか?
欧米各国の経済のブロック化、取り分け米国が進めた経済制裁の締め付けに負け、已むに已まれず、米国に宣戦布告をしたことが誤りだっ
たと、簡単に断言できるものなのか?
アジアをほとんど全て植民地支配していたのは、欧米諸国であり、その流れが止まったのは、日露戦争後ではない。日本は、朝鮮・台湾と
いう弱小国の求めに応じて国際的な了解の下、両国を併合の形で保護しつつ、五族協和の理想・満州国の建国、更には中国内のソ連傘下の
共産党勢力と米国傘下の国民党勢力等の内乱状態の狭間での中国国内の租界地防衛など、当初は最小の軍部での守りに徹していたものの、
度重なる現地勢力による謀略等に乗って、現場軍部が独走をし始め戦線が拡大、政治のコントロールが効かなくなっていた。
これら勢力の背後には中国・満州で日本の利権を排除し、彼の地を独占したい米国・ソ連の資金が流れ込んでいた。
日本は、満州国の不承認、出先軍部による戦線拡大による経済制裁に抗して、連盟脱退を決めた。
表向きは理想の秩序を謳い上げるが、内実は利権のぶつかり合い。
これを上手く利用しているのが、超大国。今も昔も。
この度の安倍談話は第一次世界大戦後の日本の取った行動と、第二次大戦後の中共のとっている行動を相似させつつ、戦後体制を力で崩そ
うとする今の中共を暗に批判しようとしている。
慰安婦問題も、女性の人権問題とリンクさせベトナム戦争時の韓国の蛮行への非難に結びつけることもできる。
また、過去の日本の失敗を、経済のブロック化への解決手段の誤りに矮小化しているようにもみえる。喫緊の課題でのTPPへの米国への
恭順を示しているようにもみえる。
今次大戦では、米国による苛めに耐え切れず、自ら刀を抜いたことにより、最終的には、東京裁判で切腹を命じられてしまった日本。
今の日本に、果たして310万人もの尊い犠牲に思いを致し、耐え難きを耐え、忍び難きを忍ぶことが出来るか。
そういえば靖国神社の銅像 大村益次郎の辞世の句
「君がため 捨つる命は 惜しからで ただ思わるる 国の行末」
大戦の惨禍に散った御霊 兵士の中にはこうした心境をもてた者もあったことだろう。
国を託されたリーダーには、国家・国民の安全を守る義務がある。
特攻隊攻撃を常態化させて何の国の安全か。
但し、当時は、敗戦=国 植民地・国民 奴隷の認識。残された親・兄弟・妻・子を考えれば死んでも守るの純粋な気持ち
植民地に喘ぐアジアをみていた日本人はそう考えた。悲惨なアジアの兄弟達、俺たちが守ってやる、特攻隊員の純粋さ。
組織の中で自分の立場を守ることに汲々とし、無謀な命令を出し国民に無残な結末を招来することなく、物事の決断には深い思慮が望まれ
る。
人間社会 餓鬼の世界。