あなたは愛されて、愛されてこの世に生まれてきた存在です。
あなたの父と母が愛を交わしたことにより、そしてお母さんがあなたをかけがえのないものとしてお腹の中に10ヶ月かそこら大切に運んでくれてきたから生まれてきたのです。
生まれてきたとき、あなたは急に一人になって寂しくて力一杯泣いていたかもしれないけれども、周りの人はきっと嬉しくて幸福で微笑んだり笑ったりしていたのですよ。
覚えていないかもしれないけれども、そっと目をつむって呼吸の音に耳をすませて、そして少し蒸し暑いところに自分を置いてみたりするとそのときのことを思い出すかもしれません。
私が30年以上すぎて、急に思い出したりしたこともあるので、あなたはそれより早く思い出すのかもしれません。
愛されている感じ、思い出しましたか?それはすごく居心地がよくて、自分の中に愛がすでにあったことを思い出させてくれます。
足りない、足りないと思っていた愛に満たされていたことを思い出すのは、とても気持ちがいいのです。
そして満たされていることを思い出したら、少しずつ他の人にも愛を与えてみてください。だって、あげてもあげてもあなたの中からは愛が湧いて出てくるのですから。
そしてあなたは愛されるに値する人間です。私が保証します。だって生まれてきたというだけですでにものすごく愛されてきていたということなのですから。あなたは大切なものはすでにもう持ってこの世に生まれてきたのです。
もし、今あなたを攻撃する人がいたら、その人はその人にとっての問題を抱えている人。あなたが悪いわけでもなんでもないのです。私は大人に少しずつなっていくうえでやっとのことでそれがわかってきました。それでも透明に受け止めることができずに、個人的に受け止めてしまうこともありますが。
もう何もかも投げ出して、生きることをあきらめてしまいたい、なんてぼーっと考えて落ち込むこともあります。
ポケットに落っこちてしまう感じとも言えるかもしれませんね。周りの人が自分にないものをあまりにたくさん持っていて、うんざりしてしまう気持ちにもなります。それでも、そんなことを感じたことがもったいないくらい、生まれてきた幸せ、他の誰の人生とも引き換えにしたくないくらいの幸せを感じる日もあります。意外とそんな日は昨日と今日ぐらいの背中あわせになっていたりします。
だからどうぞ、なんとか生き続けてみてください。ある日ふいに、自分がどれだけ愛されて生まれてきた存在だったかを思い出す瞬間があるからです。そして一度その感覚を味わったら、生きていくことがものすごく心強く感じるし、何度も思い出してにやけたり、ポケットから取り出して少しずつ味わえますから。