忘憂之物

男はいかに丸くとも、角を持たねばならぬ
             渋沢栄一

すぐそこにある危機

2010年11月09日 | 過去記事

昨年の11月25日。ホワイトハウスではインドのシン首相を招いての「公式晩餐会」が開かれていた。そこに正装で現れたサラヒ夫婦だったが、なんともゲート前で警備に止められた。理由は「招待客リストに名前が記載されていない」とのことだったが、これにサラヒ夫妻は困惑、おーまいが、私たち夫婦の名前が無いだって?キミはプレジデントの友人の顔も知らないで彼を守ることが出来るのかい?おいおい、そんなに詰め寄ってきたら歯ブラシをしたら肘が当たるだろう?ところでさ、オレの友人が優れた営業マンでね、先日、ついにエスキモーに冷凍庫を売ったのさ、なんて言って売ったと思う?そいつが傑作なんだ、奴はこう言ったんだ、凍らせたくないモノがあればこの中に、ってねHAHA!

え?入っていいの?やっと僕たちの顔を思い出したのかい?いや、いいんだ、気にするな、それと、いいかい?もし、片方だけの靴を履いている男を見つけたら、その男は片方の靴を無くしたんじゃなく、片方の靴を見つけたんだって思うようにするといい、だって僕らはアメリカ人だからね、HAHAHA!と言ったかどうかはともかく――――サラヒ夫妻はホワイトハウスの中に入り込み、カクテルパーティではちゃっかりとバイデン副大統領と記念撮影までしていたが、招待客リストに記載されていないのは当然、それは招待されていないからだったとワシントンポストが書いた。ホワイトハウスの警備当局は「警備体制を見直します」と全面的に非を認める他なかった。もし、このサラヒ夫妻が「なんちゃってお騒がせ夫婦」ではなく、武装したテロリストだったらアメリカ中がひっくり返る大事件の可能性もあった。ま、日本人はこの記事を読んで笑ったかもしれないが、人のふり見て我がフリオイグレシアス、なんともまあ、日本の首相官邸には家宅捜索が入った。

http://www.fnn-news.com/news/headlines/articles/CONN00187202.html
<首相官邸内閣事務官恐喝未遂事件 被害者男性、脅された時の状況語る>

<首相官邸の内閣事務官の男が知人男性から現金を脅し取ろうとした疑いで警視庁に逮捕された事件で、被害者の男性が、脅された時の状況について語った。
被害者の男性は「拉致というと大げさですけど、連れ去られてしまうという恐怖はありました。言動とか、そういったところも、どちらかというと公務員というよりは、やくざの世界の方なのかなと」と語った。

この事件は、首相官邸の内閣事務官・谷口喜徳容疑者(38)らが2010年7月、風俗店の出店をめぐるトラブルで、知人男性から現金1,000万円を脅し取ろうとしたもので、警視庁は、これまでに谷口容疑者を含む3人を恐喝未遂などの疑いで逮捕している。
谷口容疑者は、調べに対して、大筋で容疑を認めているという>


風俗店経営とあるが、これはデリヘルらしいじゃないか。首相官邸の内閣事務官がデリバリーヘルス経営、首相官邸に裏組織の出入りあり、どころか当事者含む現役ヤクザが国家中枢で公務員というわけか。さすがは柳腰親分、おみそれいたしやした。


ま、

いずれにしても、だ。コレも前代未聞の大事件のはずだが、とくにテレビで騒いでいる様子はない。まあ、現在の民主党の暴虐無人をみるに、こんな程度の事件を取り上げていたらキリがないのかもしれないが、電気代だけで垂れ流される地上波を見慣れた人々には「どうでもいい」話なのであろう。テレビ屋は誰でも出来る簡単なお仕事になった。テレビという家電を見つめるのが好きな人々に関して言うならば、朝は占いと芸能人スキャンダル、お昼は韓流ドラマ、夜は芸の無い芸人に危ないことや阿呆なことをさせるだけのバラエティか、もしくは動物モノ、特集で「パンダの赤ちゃん」でも流しておればよろしい。

比して、大騒ぎが続いているのが「尖閣諸島追突事件」のビデオである。民主党がひた隠し、偉そうな一部の国会議員30名だけに見せるという「値打ちこいた」ビデオがネットで巻き散らかされた。これの「犯人探し」と「日中関係への影響は??」ということでマスメディアは賑やかなものだが、これを「漏洩事件」「流出事件」のようにしたいのだろうけども、この件については本来「隠蔽事件」とすべき問題だと国民はみんな知っている。

また、11月5日放送の報道ステーションでは、堀田力とかいうヤメ検が威張りながら阿呆を抜かしていた。曰く<このビデオで絶対的に決まるのか?8割方は向こうがぶつかってきたんだろうけど、向こうも言い分があるのでは。最初の(「よなくに」への)衝突は日本側が曲がってきたからぶつからざるを得なかったとか、また、2度目の(「みずき」への)衝突も決定的にぶつかったとまでは言えない。そもそも領海問題があるから、日本側がここにいるのが悪いんだという、中国側の立場に立てばそういう言い分も成り立つ>とのことだが、とくにテレビの前の日本人は頭の中を支那人にする必要はないので<中国側の立場>には立たないだろうし、となれば日本人ならばそういう言い分は成り立たない。

ま、さすがは管直人が代表選に勝てば<市民運動の現場にいる立場から、エールを送ります>と自身のサイトで祝うだけのことはある。そういえば、この堀田というアレは、例の「毒餃子事件」の際、日本人の女児が生死の境をさまよっているというのに<安いのだから、安全性のリスクは受けるべき>と同じ番組内で吐いたことがあった。これだけでも十分立派な狂いっぷりであるが、ここから更に<安全対策費用を中国に払うべき>とするから大したものだった。報道ステーションも生放送でなければどうにかしたのではないかと思うほどの狂いっぷりである。さすがは「自身の母親の介護体験」を基にして介護保険制度を推していたが、制度が成れば「自身では介護していませんでしたけどねw」というアレなだけはある。まさに民主党支持者にふさわしい。

もちろん、マトモなマスメディアもあるにはあって、そういうところは「ビデオ流出→犯人は誰か?」のような国民を舐めた報道の仕方はしていないようだ。ちゃんとポイントも押さえていたりする。先ずは、民主党政府は未だにビデオを公開してはいないということ、だ。小泉新次郎は「国民が44分、国会議員が6分、話にならない」と呆れているが、管政権が阿呆の集いであることにもはや疑いはない。それよりも、なぜにこれを未だに公開に踏み切れないのか?が重要である。

報道をみていると、だ。この映像を公開した人間は、いわゆる「関係者」である可能性は高い。映像を入手できた人間、もしくは関連する人物が腹に据えかねてやったという見方もできる。しかもそれは両議院の理事が観たそれよりも詳細な映像であり、その映像は瞬く間に世界中を駆け巡ったわけだ。まさに「sengoku38」がやったことは「仙谷」が懸念していた通りのことだった。これで野党の追及は「公開しろ!」がトーンダウンし、今度は「情報漏洩」などの管理体制を批判して来ることは自明でもあった。そして、それは民主党お得意の「一応謝罪しましたけど?」が発動できる。現に管直人は「管理不行き届き」を陳謝した。あとは「犯人捜して逮捕します」と言っておればよいことになる。

つまり、だ。

民主党政権、すなわち仙谷が今もってビデオ公開に踏み切れないのは、それが支那共産党の指示、あるいは意向だったからである。今回漏洩した映像も予想の範疇、だから「海保の研修用ビデオ」などと言いながらも「逮捕のシーン」がカットされている。民主党政権は支那共産党の傀儡として「我々は6分のビデオを限られた国会議員にしか公開していません」とお努めを果たすことも出来る。ともかく、この政権は「政権の維持」しか考えておらず、せっかく手に入れた強大な権力を手放してなるものかと、もはや、何でもアリの様相を呈してきた。また、それに対して政治に興味が無く、比較的おとなしいはずの日本人の怒りは顕在化し始めている。

過日、東京で行われた「反中デモ」においては、なんと4500人が集まったらしいが、大阪での11月20日も前回よりは増えると予想される。コレははっきり言って、現在の日本では異常事態である。この状態が続けば、デモの参加者は5000人を大きく超える可能性は高い。しかも、この数は動員された「ど左翼」ではなく、様々なところから情報を得て、しっかりと内容を把握し、憤りを持って参加する人が過半以上となる。
さて、これが何を意味するのか。

万が一、そのデモ行進が何らかの挑発を受けて、あるいは紛れ込んだ工作員により、支那人旅行者に暴行を加えたり、中国関連の店舗を破壊するなどの暴挙に出た場合、支那共産党は堂々と「在日華人の保護」として人民解放軍を投入することができるようになる。また、それ以前に、だ。我々は「長野事件」も覚えている。聖火リレーで5000人が集まり、長野県で跋扈した支那人の凶暴性、合わせて、長野県警の支那人擁護は記憶に新しい。いま、支那人が日本国内で「反日デモ(暴動)」を行う場合、集まる人数は「十万人も可能」だという情報もあるが、それでも数千人規模の「日本人と支那人」が都市部で衝突した場合、いったい何がどういうことになるのか、とは考えていたほうがよさそうだ。

民主党政権は危険である。日本は今、未曾有の危険に晒されている。もうすぐ、戦争だけに反対していても仕方がないと思い知る。平和とは無秩序ではない状態を言う。合わせて一万人を超える暴徒と倍の数の機動隊やらが、日本の都市部で民族対立と治安維持で殺し合えば、それはもう戦争状態と同じ、否、それよりも悪い状態となる。

暴徒は兵隊ではないから、上官もいなければ作戦行動もない。つまり、チカラの暴発に対する監督権者がいない。狂人がマシンガンを乱射しているのと同じレベルの危険だ。しかも、それが数千人以上、都市など簡単に崩壊する。国の機能など簡単に停止する。暴徒はあなたの平和な家庭や秩序ある職場に雪崩れ込んでくる。怒り狂った暴徒が集団と化すときの「群集心理」がどれほどの危険かをギュスターヴ・ル・ボンはその著書「群衆心理」の中で書いている。個人の埋没は理性の埋没となる。個人の個別性が失われた状態であれば<常に個人を抑制する責任観念が完全に消滅する>ことになり、そうなった群集は容易に本能に負ける。それは世界に数多ある「虐殺の歴史」が証明している。

日本は法治国家だから、無法地帯には対応できない。しかも、現政権は法治国家なのに法で解決できない政権である。単なる外交が出来ない無能内閣である。自らの権限を守るのに必死なだけの治外法権、無法内閣である。もう国会などで「管内閣は安全保障に不安がある」などと呑気なことを言っている余裕はない。この事態に対処できるはずもない。

そのとき、米軍基地のある沖縄が羨ましかったりするかもしれない。

2 コメント

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Unknown (久代千代太郎)
2010-11-12 06:35:25
>な さん

隠蔽した犯罪を暴露されて、暴露された側が威張っているというわけのわからぬ状況でおますなw

それで「損をする」というだけで、みっともない発言を公の場でする愚かな連中もいます。可哀そうな人たちですが、もう、そろそろ、なんとかせんといかんですな。
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公安や検察の資料流出が飛びましたね。左翼の資料も流出してますが ()
2010-11-09 17:48:26
官邸職員の住所が何処かの朝鮮総連と言う話しも2ch辺りで出ていたみたいですね
もうねアホですわ

映像の件ですが、テロだの反逆だのと公の場でイカレポンチが発言してますが、本当に馬鹿に付ける薬はないんですねぇ
一連の報道を見ていて怖いと思うのは、経団連の耄碌ジジィや妖精の国の有識者が領土問題と発言している事です
金の亡者が中国様の為に勢力を上げて領土問題を必死ででっち上げ様としているとしか思えないのですが
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