ふとしたこと

日々に気づいたことを書きます

命というものは・・・

2015年08月15日 13時15分22秒 | 

 

氏神様境内でのラジオ体操をしに、昨朝出かけたときのことである。

礼拝者が手を清める水盤に立ち寄ったら

足元の石畳にセミが居た。

おそらく、彼の寿命は尽きかけていたのだろう。

水を飲みたいかもしれないと思って柄杓から石畳に水を落としてみた。

セミがびくっと動いたのが見えた。

こんなところにいたら誰かに踏み潰されてしまうかもしれない。

余計なお世話かもしれないがもっと涼しい暗いところへ連れてってやろう。

そっとセミの羽の付け根を親指と人差し指で摘んで持ち上げた。

ジジジ・・・ジジ・・・

なんとも哀しい声で泣く。

怖いんだろうな。

大きな木の根っこの近くは水分もあり、直射日光も当たらない。

人に踏まれる可能性もない。

やがて避けられない時になれば

彼は静かに一人で死んでいくんだろう。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

近頃、老人の孤独死やら

熱中症による死亡が報ぜられない日は少ない。

しかし・・・セミの命もヒトの命も同じだとすれば・・・

「”同じだとは思わない”方々にとっては言語道断とお怒りになるであろうが」

そして孤独に死んでいくのがセミの終焉の瞬間であるとすれば・・・

ヒトが孤独に死んで行くという事実に感傷の入る余地は無いような気もする。

それに熱中症で死ぬのがそんなに大変なことなのか?

これもオイラにとっては大いに疑問がある。

ヒトも死ぬことは避けられないのだから

長期に亘って医療施設で拘束されたり、痛い点滴の管だらけになって死ぬより

熱中症でポンと亡くなる方がどれほど良いか判りません。

熱中症対策だなんてNHKがラジオで吠えてますが・・・

「適切な冷房や、こまめに水を飲むなどして熱中症にはお気をつけ下さい」

このセリフが毎日、壊れたテレコみたいに繰り返し放送されている。

こんな抽象的な表現によってNHKという組織の”公的”な義務を果たしていると考える

企業文化の浅はかさに、体中が冷えてくるのはオイラだけぢゃないだろう。

おかげさまで、オイラは熱中症には無縁だ。

適切な冷房?「おおまめ」でない「こまめ」な水の飲み方?

ふざけんな!っていいたいぞ。

今の日本のおかしなことが集約されてさえいるような気がしますね。

非常に鈍感な全体主義的発想を感じてしまう。

つまり

熱中症で亡くなることは大変不都合とする考え方や

NHK的義務の果たし方

などについてであります。

 


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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
快楽主義の行き着く先 (ゆうたろう)
2015-08-15 19:26:00
何でも人任せにして他人に責任を負わせて、自分は快楽主義で過ごしてきた社会の行き着く先なのかもしれません
自分の責任を回避できる人が頭が良いとか言われる時代ですから
戦争体験を語るより、この30年の日本の変貌を反省する日に、8月15日はしたいものです
今年は、原発再稼働と安全保障法案の年になりました
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動物の死 (ginjiro)
2015-08-15 20:35:41
ヒト以外の動物って死ぬ時はみ~んな孤独死ですよね。

だとすれば、人間も孤独死が一番自然だよね。それを哀れがる現代人間の思想を疑いますな。

NHKのふざけたアナウンスには腹が立つけどね。

太平洋戦争を戦い抜いたゼロ戦パイロットが
「戦後の日本がこんなに悪くなるんだったら、命がけで守ろうとした日本は
何処へ行ってしまったのか!」と嘆いて亡くなられたそうです。
悲しい話です。戦後の日本が失ったものを思い起こす日でも良いですね。
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叔父 (松ちゃん)
2015-08-16 06:56:29
銀次郎さんのブログでご指摘されていることが、まさしく、うちの叔父の現状にぴったりあてはまります。

先週熱中症で入院した81歳の叔父の調子が芳しくありません。今日で入院10日になりますが、毎日、透析・点滴・酸素吸入で管だらけです(意識はあり、多少は話せますが)。さらに肺炎の兆候が出ており、いまのところ回復のきざしが見えません。

たとえ、うまく回復して退院できたとしても、生涯、透析は続きますし、糖尿病の合併症の不安をかかえながら生活するのは、叔父にとってつらいものがあると思います。

延命治療によって、無理矢理生き長らえさせられるのは、本人にとっても周りの者にとっても不幸なことなのではないでしょうか。
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人生終焉のあり方 (ginjiro)
2015-08-16 09:25:44
松井さん、お疲れ様でした。

人がどのようにして臨終を迎えるのが良いのか?その判断はとても難しいことですね。

どのような状態になるにせよ、半分くらいは運命のような気もしますし。

残る半分は自分の努力によって決まると考えてるのが「てんから相棒」のK氏です。

人間、早かれ遅かれ死ぬとすれば、熱中症で一晩で死んでしまうのも悪くないかな?と。

延命治療を施している側からすれば、そうすることが彼にとって幸福なんでしょうね。

但し、受けている側からしたら、おそらく不幸なんだろうと思いますね。

また、Mさん入れて、一杯やりましょう!!

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お久しぶりです。 (西谷)
2015-08-18 01:45:15
確かに。
去年の12月に父親が亡くなったのですが、救急搬送から約6時間ほどで他界しました。
苦しむ事もなく、安らかで潔い最期だったと思います。
人間でも虫でも、病気や寿命には勝てませんね。人類史上最強の男と言われたブルース・リーでさえ病気には勝てませんでしたね。
夏の終わりに、なんとなく切ない気持ちになりました。
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RE:お久しぶりです。 (ginjiro)
2015-08-18 18:54:12
西谷さん、お元気ですね?

今まで死ななかった人は居りませんね。となれば死ぬ時は出来るだけ楽でありたい。
そう望むのは誰しもでしょうが、やはり普通は多分苦しむものだと思います。

だって、一つの命が昇天する訳ですから。それゆえに熱中症なんかで、
あっという間に意識が混濁して死に至るケースは必ずしも不幸とは言えないのでは?と思う次第です。

やはり親が死ぬのって辛いですね。私も両親を既に失ってしまいました。

しかし、子供に先立たれた親くらい辛いものはないと思います。

西谷さんの場合も、順序通りであった訳で、自然の摂理を感じ取られたのではありませんか?
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