![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/83/babe85c8a763158e1d5f7ff123f9b98d.jpg)
焼印と書かれた看板の出された展示場
なんだかレトロな雰囲気がとても良い。
焼印とか焼きこてとか地域によって呼称は色々だが
いずれも木材とかお菓子に熱した鏝(こて)を当てて
商号やら独特なアイコンとして存在を主張したものである。
鮎?
砂型に溶かした鉄を流し込んで原型を作り
気が遠くなるほど時間を掛けて研磨するらしい。
砂といっても、おそらく秘伝の成分を含ませて鉄の重量が加わっても
型崩れしない工夫があったに相違ない。
このように取っ手が焼印の首から湾曲して付けられた物は
お菓子に印を焼き付けるためのもの。
ストレートに付けられた取っ手の物は木材に印を焼くためのものとのこと。
どの焼印もため息が出るほど美しいと思った。
デザインの洗練されていること
対象物の抽象化が極限まで無駄を省いているさま。
どうして昔のデザイナーたちはこんなのを描けたのか?
今のデザイナーの力が落ちたとは思いたくないが
世を騒がせた例のデザインなんかとは比べようもなく
昔のものが良い。
一番驚いたのは次のもの。
この帆掛け舟のシンプルさはどうよ?
日本の意匠の真髄がここに極まった!といった感じだよね。
こんな焼印が押された「まんぢう」出されたら
なかなか喰いつけないような気がする。
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軽~いメマイを覚えながら展示場を後にしたら
もう秋なんだねぇ。
萩の花が風に揺れてたよ。
世の中には美しいものが溢れてるよね。
しっかり目を開いて
手近な美を探索するのって
面白いし大切だと思います。
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