ふとしたこと

日々に気づいたことを書きます

美しきものたち

2015年09月26日 07時23分39秒 | 

 

焼印と書かれた看板の出された展示場

なんだかレトロな雰囲気がとても良い。

焼印とか焼きこてとか地域によって呼称は色々だが

いずれも木材とかお菓子に熱した鏝(こて)を当てて

商号やら独特なアイコンとして存在を主張したものである。

 鮎?

砂型に溶かした鉄を流し込んで原型を作り

気が遠くなるほど時間を掛けて研磨するらしい。

砂といっても、おそらく秘伝の成分を含ませて鉄の重量が加わっても

型崩れしない工夫があったに相違ない。

このように取っ手が焼印の首から湾曲して付けられた物は

お菓子に印を焼き付けるためのもの。

ストレートに付けられた取っ手の物は木材に印を焼くためのものとのこと。

どの焼印もため息が出るほど美しいと思った。

デザインの洗練されていること

対象物の抽象化が極限まで無駄を省いているさま。

どうして昔のデザイナーたちはこんなのを描けたのか?

今のデザイナーの力が落ちたとは思いたくないが

世を騒がせた例のデザインなんかとは比べようもなく

昔のものが良い。

一番驚いたのは次のもの。

この帆掛け舟のシンプルさはどうよ?

日本の意匠の真髄がここに極まった!といった感じだよね。

こんな焼印が押された「まんぢう」出されたら

なかなか喰いつけないような気がする。

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軽~いメマイを覚えながら展示場を後にしたら

もう秋なんだねぇ。

萩の花が風に揺れてたよ。

世の中には美しいものが溢れてるよね。

しっかり目を開いて

手近な美を探索するのって

面白いし大切だと思います。


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