ふとしたこと

日々に気づいたことを書きます

この街の色・光

2015年01月04日 09時51分06秒 | 

 

18年という歳月は人生の1/4近くを占める時の流れなのだ。

でも、それがあっという間に過ぎ去った感が深い。

作太郎茶碗に冷酒を注いでぐい~っと飲み干す間であったような。

煙のように立ち上って虚空に消え去ったような。

なんとも手ごたえの無い18年。

公園を走る高校生が生まれた頃にこの街へ越してきた。

50年前のこの街はやはり昭和の繁栄期を映し出す鏡のようで

今思っても面白い店が沢山あった。

それが一つ二つと姿を消していった。

それでもまだ、昔を思い起こさせるような色が残ってる。

そんな色を探し出すようにして歩くのである。

民芸調の焼き物などを並べてるこの店は

昔と殆ど変わらないたたずまい。

心が落ち着く色合いだ。

眺めてたら店主が表へ出てきたので

「綺麗ですね」と声を掛けて見た。

「もう古いですから」と答えがあった。

古いものが好き=年寄りの特徴

って式が成立するんだろね。

一方で

新しい光も満ちている。

こうやって世代が変わり

街も変わり

日本が変わり

世界も変わってく。

な~にも特別なことぢゃないなと思う。

変わらないものなんかないんだねぇ。

常に動的な平衡を保ちながら。

残り1/8の人生も

同じようにすこ~しづつ変わりながら

あっという間に

過ぎてゆくに違いない。


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