
18年という歳月は人生の1/4近くを占める時の流れなのだ。
でも、それがあっという間に過ぎ去った感が深い。
作太郎茶碗に冷酒を注いでぐい~っと飲み干す間であったような。
煙のように立ち上って虚空に消え去ったような。
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なんとも手ごたえの無い18年。
公園を走る高校生が生まれた頃にこの街へ越してきた。
50年前のこの街はやはり昭和の繁栄期を映し出す鏡のようで
今思っても面白い店が沢山あった。
それが一つ二つと姿を消していった。
それでもまだ、昔を思い起こさせるような色が残ってる。
そんな色を探し出すようにして歩くのである。
民芸調の焼き物などを並べてるこの店は
昔と殆ど変わらないたたずまい。
心が落ち着く色合いだ。
眺めてたら店主が表へ出てきたので
「綺麗ですね」と声を掛けて見た。
「もう古いですから」と答えがあった。
古いものが好き=年寄りの特徴
って式が成立するんだろね。
一方で
新しい光も満ちている。
こうやって世代が変わり
街も変わり
日本が変わり
世界も変わってく。
な~にも特別なことぢゃないなと思う。
変わらないものなんかないんだねぇ。
常に動的な平衡を保ちながら。
残り1/8の人生も
同じようにすこ~しづつ変わりながら
あっという間に
過ぎてゆくに違いない。
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