高山植物の宝庫 美瑛岳と 今も噴煙を噴き上げている活火山 十勝岳を縦走した
山行時間が10時間を超えそうなので 朝6時に白銀荘の登山口を出発
足下に気を配りながら ぬかるんだ湿地帯を抜ける
最初の沢渡渉 連日の雨のために水嵩の増えた沢 渡れそうな所を探し上流にルートを求める
身を屈めながら ハイマツのハッカのような臭いを嗅ぎながらの歩行
噴火で出来た熔岩礫が 見えてくる
眼下に美瑛の町と望岳台を望む
コケモモの群生地を 抜ける
正面に圧倒的な大きさで迫ってくる筈の美瑛岳が 3合目辺りより上層部が雲で見えない
前日 十勝岳で外国籍の少年が霧のためにルートを外れ
ヘリコプターの飛び交う中
夕暮れに救出された それを間近で見知っているだけに緊張感が高まる
今年は十勝連峰の残雪が 例年より多いと聞いてはいたが
夏には沢渡渉の所がこれほどとは 想像だにしていなかった
高度を増す程にガスが濃くなっていくようだ
このところ東海地方では38度を超す真夏日というのに ここではやっと新芽が吹き始めている
霧のために 美瑛岳の頂上にある標識を見落とすところだった
迫力ある美瑛岳の噴火口を 霧で見ることが出来なかった
頂上の風を避けての昼食を済ませ 十勝岳への取り付き分岐に向かう
視界10メートルほどの中 雪交じりの雨が強くなる
霧の中では地図と磁石だけが頼り
踏み後のない広いザレ場 400メートル先の指標に辿り着くため
慎重に磁石の示す方向へ歩を進める
指標が現れほっと一息
霧の中では 方位を2度以上見誤れば この指標に出会わなかったであろう
歩き始めて8時間 突然霧の中から十勝岳の頂上が現れる
十勝岳の大雪渓 例年より大きく見える
十勝岳を覆っていた雲から抜け出すと 別世界の視野が眼下に広がる
去年同じ時期に 美瑛岳からトムラウシに向かったパーティ8人の命を奪った十勝連山
女心と山の天気は変わりやすく 機嫌を損ねると恐ろしいぞ
霧に覆われた風景の中での 植物群を御覧下さい
イワブクロ
チシマキンバイ
イソツツジ
コケモモ
イワヒゲ
チングルマ
ウコンウツギ
エゾオヤマリンドウ
イワハゼ
ハクサンコザクラ
エゾツガザクラ
キバナシャクナゲ
ヨツバシオガマ
セリ科
エゾツツジ
コガネギク
所要時間11時間 肉体的には厳しかったが
霧のお陰で 幻想的な植物群の佇まいに魅せられた山行を
生涯忘れる事はないだろう
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