公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

疲れるというこども

2014-09-10 | 現在の教室運営
幼稚園年長児の体験学習で「ここの学習は疲れると子どもが言うのですが」とお母様。
幼稚園児に限らず、学習塾に限らず、だから入会を見合わせるとかやめるとかいう話、最近多いようですが?

おやおや、疲れることは良くないことなのかな。

体験三日目なのですが、文字・数字の書き方練習をさせています。
ひらがなの読みや数える作業などは一応できるので
ま、体験学習ですから、多少の努力が要ることを交えてと、
そういう事にしたのですが。

一字一字、一生懸命書き、曲がったりはみ出してしまったりすると
「このままで行くか、消してやり直すか」と思案しては消して書き直し・・・・・・
サラサラやれば5分とかからずやれる事に15分かけて仕上げました。
(^.^)
それで、「疲れた・・・・・・」というわけです。

やったことがないことをなれない場所でやるわけですから、多少疲れるのは当たり前です。
ところが、親の方は疲れさせては大変とばかりに
「こんなことさせなくても」

ふう、いまどきの子育て神話はどうなっちゃってるのでしょうね。

第一、子どもが言う「疲れた、疲れる」という言葉は
働き盛りのオトナの仕事疲れと同じ意味なのでしょうか。

疲れといえばストレス、ストレスは良くないと思い込んでいる人が多いのは困ったことです。
人間の成長にはストレスは欠かせないものだというのにね。
適度な負荷をかけることで筋肉が発達するからトレーニングを重ねるわけで
アタマの働きだって同じこと、考えるからこそ考える力が育つのに
疲れるからということでそれをさせないでいて
とんな人間に育つというのでしょう。

うちの教室で、学力不振の為入会してくる生徒の保護者によく言うのが
「勉強体力をつけることから始めないと」ということ。
30分も机に向かっているとくたびれてしまうようでは話になりませんから。

長年やってきている子は、多少オツムの働きがトロくても、
それなりに「今日の課題は終わらせる」という訓練は積んでいるので
学校の平均よりはマシな成績をとれるようになっています。

さて、今回の体験生、入会につなげられるといいのですが。







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