公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

くもんをやめて二年

2007-09-03 | 現在の教室運営
くもんをやめて、まもなく二年になろうとしています。
「個人での自習塾なんて、続きっこない・・・・」と思われていたかどうかはとにかく。
おかげさまで、教室は順調なの・・・・

うちの場合、公文教室閉鎖時には
「この際、他塾を経験してみたい」っていう中学生が若干いたものの、
ほとんどの生徒がうちの教室での継続学習を望んでくれたので、
生徒数はさほど減らず、教室維持には困りませんでした。
しかし、
基本的にはくもんと同じに使える教材があったとはいえ、
テキストは全部代わり、解答書も違うのは当然で
こどもたちも、採点・セッティングスタッフも若干バタバタしたのも事実です。
副教材を自由に使える利点はあるものの、
適材適所に使っていく為には、それなりの経験も必要になってきます。
くもんならば、全指導者に改定講座への出席を強要して
あれこれ指導法についてのコーチをするところでしょうが
一般の塾テキストには、指導法のコーチなんかありませんし
自作のサブテキストならなおのこと・・・・
もっとも、自分で作るテキストは、こういう場合に使いたいと思って制作するわけですから、初めから指導法は確定しているのですけれどね。
お仲間が作ったテキストを貰ってくることもありますし
私が作ったものを使いたいというので差し上げることもあります。
公文経験が長くて、どんな時にどう使うかってことを聞きたがる人もいるのですけれど、「使い方に決まりなんかないわよ。好きにすれば?」
私が作って教室で使っている書写用のプリントが気に入って
「私の授業で使いたい」という小学校の先生もいらっしゃいます。
「特別よ、貴女だけにOKなんだから、学年中ではやめといてね、
他のクラスの生徒さんには、この塾へ行けば・・・・って言っといて・・・」
などといいながら、全データをCDに焼いて差し上げました。
あいにく、うちの教室からはちょっと遠い小学校なのですが。
ま、それはさておき。

くもんのようなフランチャイズシステムでは
ここのところが使いにくい、ここではもうちょっと・・・というようなことがあっても
勝手にテキストをいじるわけにも、サブテキストを使用するわけにもいきません。
例えば、文章題をもっとさせたいと思って
公文のドリルを購入して使用することは可能でしょうけれど
個人でそれだけの費用・手間をかけても
生徒さんからいただく会費を増やすことも、ロイヤルティをへらすこともできません。指導者が勝手にやることですから。
また、そういうことが噂になると、
「教材外の指導をしている」などと事務局へクレームをつける指導者もいるわけです。
私から言わせれば、身銭を切って、
公文へのロイヤルティを増やそうとしているのだからほっとけば・・・・なのですが。
でもって、より使いやすく、こどもたちにわかりやすくということであれば
研究会に教材を改定してもらうほかは無く・・・・
一部の有力な先生のご意見ならとにかく、一般の一指導者の改定希望なんて
通るわけも無いのです。
教材を改定するのって、ものすごく大変なことですから。
現在、私達がメイン教材を買っている教材屋さんも教材改定はなかなかできません。
でも。一教材屋であれば、こちらとしては、別の教材も使えるわけです。
それで、使いにくい状態が続けば、教材は売れなくなります。
実は、現在国語教材に関しては、他の塾用テキストをメインに使用しています。
そちらの方が、わたしの、うちの教室のニーズにマッチするので。

敏感に、生徒・保護者のニーズに応えていく・・・・
学力というものは、衣類の流行などとは異なり、一定不変のように見えて、
文部科学省の方針発表や授業時間の増減などなどにより、
親の希望する事柄も変わっていきます。
臨機応変、家庭ごとの事情ニーズにより、
よりその生徒に適した教材・指導法を選択できるので・・・・
相変らず、生徒達はうちの教室へ通い、
「それなら、うちの子も・・・・」というご家庭もできてくるわけで
おかげさまで、
ポツポツ毎月新入会、の状況が維持できています。
そのへんは、くもん教室をやっていた頃とかわりません。
教材が代わっても、私の教室であり、私の生徒達であり、
保護者は、私の教室へお子さんを通わせてくださるのです。





コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« あっつい夏休みですねぇ | トップ | SRLについて »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

現在の教室運営」カテゴリの最新記事