公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

独立して個人塾を始める-Ⅱ

2008-11-04 | 現在の教室運営
どうやって、新入会生徒を集めるか、
ということが、最大の問題でしょう。

そういう時、これまでの自分の教室には
どういうルートで生徒が入会しているかということをよ~く考えてみましょう。

● 個人的な知り合い(教室と関係のない知人)の子ども
● 教室チラシ・くもんのコマーシャルを見ての問い合わせからの入会
● 自分の営業活動の成果
 (例えば、読み聞かせ会とか、戸別訪問とか、ハンドメールとか・・・・)
● 他の教室からの転入会
● 在籍している、あるいは卒業生からの紹介
● 立地条件等による、その他

どうですか?
これまでのところ、どういうルートで教室見学に来ているでしょう?
一つのルートでなく、複合でということもあると思うのですが。

以前、他の先生に
「アンタのところへ見学に来た生徒は、絶対逃がさないんでしょうね」と
冗談半分言われたことがあります。
「あら、もちろんよ、親子で来れば95パーセントは入会だわね」

これは、当然のことで、そもそも親子で来るということ自体に
6割以上の入会の意思があるわけで、それをはずすようでは、お話になりません。

でも、5パーセントの、入会しない事例もある・・・・
うちの教室では対応できないご要望の場合です、
できないことはできないと申し上げるしかないので、
そういう場合には、他の塾なり他の手段をお勧めしています。

ともあれ、いかにして教室まで
保護者の足を運ばせるかということに最大の苦労があるわけです。
教室まで来てしまえば・・・・煮て食うなり焼いて食うなり・・・・


私がくもんの教室をやっていた頃
ご近所には(車で送迎可能な)既に大勢の生徒のいる教室がいくつかありました。
で、その中で新規参入で生徒を獲得する為には
それなりの独自色が欠かせないと思っており
地域性から、こぎれいで、細々と目の届くムードが大事だと考えました。
家庭的なというより、機能的な教室を目指したということです。

で、現在の生徒の入会歴をたどってみると
開設当初~5年以内の入会者では、チラシ等からの教室見学が半分
あとの半分のうち半数が友釣りで
残りの半数が個人的営業活動での一本釣り。

五年以降になってくると
友釣りが多くなり、他には
「ここに塾があるのは知っていたので」
「歯医者に来たついでに覗いてみようと」
いくつかテナントの入っている(歯科医・本屋他)ビルの中で
道路から見える看板をしっかり挙げてあります。
看板というのは、けっこうおおきくて
どこかで潜在意識に引っかかってくれるものらしく、
いざという時に《(困った)が生じた時に》そういえば・・・・のもとになるようです。

チラシ・個別営業・看板、
それらが組み合わさって、教室まで保護者の足を運ばせています。
どれか一つだけでは効果は少ないと思います。
いったん、生徒が集まりだすと、後はお友達が行っているのでという例も増えるのですが
中には、うちの子だけ良ければ、というか
下手によその子誘って、その子の方ができるようになっても悔しい、なんていう
お方もいるので
ご紹介が出るのは、よくできる子のご家庭からというのがほとんどです。

一本釣りって?
うちには、他に類のない営業部長がいるものですから。
彼のルートでの入会は・・・・これまでに7組ぐらい・・・・

外部からの新入会は、
三ヶ月~半年以内にお友達入会に結びつく例が多いのです。
一組最初にやってきて
様子を見て「うちも、うちも・・・」となりやすいのでしょうか。
逆に言うと、その期間内に紹介が出ないようであれば
その家庭からのご紹介はないと思ったほうがいい・・・・
ま、直接の紹介でなくとも
「できない子ちゃん」だった子がいつの間にか
「できる子」の仲間入りをしているのに周りが気づいて
「どこで?」となって、やってくることもないではありませんけれど。


というようなわけで。
独立を考えるなら、これまでの生徒の入会履歴について
よく、お考えになってみることが大切です。
そして、もう一つ。
くもん教室だから(大手の看板があるから)学習を続けている生徒が多いのか
先生ご自身のパワーで維持できている教室なのか・・・・・

研究会は、もちろん、
くもん教室だからこそ生徒が集まると考えているからこそ
「40パーセントのロイヤルティは、当然」なのです。











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