公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

勉強を無理強いされて

2008-06-19 | 現在の教室運営
自分がこんなふうになってしまったのは、親が悪い。
勉強を無理強いされたことを恨んでいる・・・・

教育に携わり、
いかにして、こどもたちに勉強をさせるかということに
日々こころを砕いている者としては気になるところです。

私など、無理やりやらせるなどということはしょっちゅうですから。
それどころか、こどものワガママは通さないように、
教室だよりなどでもしばしば伝えているくらいです。

のびのび育てるということと、
していいこととしてはいけないことを教えることは矛盾しません。
自由に遊びまわることと、一定時間学習することは、両立できて当然なのです。

そのけじめを教えられない親が増えているのにはがっくりしますけれど。
中にはわが子を叱れないと言う親さえいて、
「先生から注意してください・・・・」
ものわかりのいい、いい親だと思われたいのですかね、わが子に。
で、こどもに嫌な思いをさせる役どころは他人に・・・・
けれど、そういう家庭の子に限って、長年付き合っているうちに
親の言うことには一々反抗したり無視したりするのに
私の言うことは素直に聞くようになることが多いものです。

教育熱心な家庭はたくさんあります。
そういう家庭の子が、小学生の頃から塾に通っているのですけれど、
では、教育熱心な家庭で育った子どもは、みな、
自己憐憫タイプの犯罪者になるのでしょうか?
勿論、そんなことはないのです。

《哀れまれて育った子が、自己憐憫に浸るようになる》というだけのことです。

学校以外にお金をかけてまで勉強させてもらえると言うのは恵まれたこどもです。
親に心配してもらえ、気にかけてもらえるこどもです。
学校の先生や親のほかにも、
なにくれとなく気にかけ面倒を見てくれるオトナの知り合いがいるというのは
とても恵まれたこども時代です。
お友達と遊ぶ時間がなくてカワイソウ・・・・
そんな筈はないのです、一週間に8日も塾通いをしている筈はありませんから。
教室に来ている時でさえ、しっかりお友達とのやりとりはしています。

もし、勉強の強制は・・・・なんて言ってくる外野がいたら
「子どもの頃に、やるべきことはやるということを教えないで
いつ教えるのですか?」

というようなところが、うちの今月の教室だよりです。
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