公文で九年

公文式教室を9年間経営していた学習塾経営者です。
公文教室とはどういうものか私の視点で公開したくなりました。

対費用効果

2010-02-01 | 現在の教室運営
先日の新聞に、
「不況の影響で、学校以外の学習費用がかなり少なくなっている」と。
お稽古ごと、塾通い等にかける費用がずっと減っているということでした。
ボーナスカットになったり、甚だしくは勤めていた会社の倒産、解雇、
子どもの教育費にお金をかけられる家庭はどんどん少なくなっているのでしょう。
その中で
対費用効果を出していけなければ、塾は生き残れないわけです。
バブル期のように、隣が行っているからうちも、なんてことはありません。
そして、より速く、より明確な成果を期待されることになります。
なんとなく、行かせている事で 親が安心、という時代ではないのです。

二学年先の学習していたって、県のトップ高には入れない、
むしろそのために他の教科の学習がおろそかになって・・・・・なんて話が広がると
今のご時勢、小学校の高学年からは《塾》へということになります。

私は、勉強ということは自分でするものであり、
≪自学自習力≫を培うことこそが大切であるという考え方は当然としてきました。
公文から離れた今も、その想いに変わりはなく
小学校卒業の頃までに三教科の学習でそのベースをしっかり作って
中学の五教科対応も基本は自習という事を目指しています。
小手先のテスト対策でなく、基礎をきっちりまんべんなくやっておくというスタイルです。
かけている時間の割りに、定期テストで高得点にならないと嘆く生徒もいるのですが。


それぞれの生徒とその保護者のニーズにどこまで応えることができるか、
そしてまた、≪限界≫をどの時点でどのように伝えるか・・・・・
優秀な生徒だけを集めていく塾なら、塾経営も楽なものですけれど。
『同じ授業をしているのに「できない」のはお宅のお子さんのアタマがよくないから。
他の、○○君や○○さんはできますよ、』
って言ってしまえたら、どんなに楽かと思います。

でも≪悪いのは子どもではない≫のですものね。





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