脳性まひによる重度障害があり、二年連続で川越市教育委員会から就学義務が猶予されていた同市の男児(8つ)が今月、市立小学校の特別支援学級に二年遅れで入学することが決まったニュースを聞いた。下記は記事抜粋掲載です。
男児は鼻から挿入したチューブで栄養と水分の補給が必要で、市は看護師と介助員を配置して、男児を受け入れる態勢を整えた。 男児は二〇一一年四月に就学する予定だったが、県特別支援学校への就学相談で、鼻のチューブが抜けた場合に学校で再挿入は行わないと説明されたほか、月に数日間、保護者が学校で待機することも求められた。しかし、両親はともにフルタイムで働いているために学校での待機はできないとして、市教委に就学義務猶予を願い出て、市立保育所での保育が認められていた。
男児の父親(43)は「医療に素人の親が毎日チューブの挿入をしているのに、看護師のいる県立特別支援学校では、再挿入をしなかったり、親の学校待機を求めるのは納得できない」と話している。
埼玉県教育局特別支援教育課は「特別支援学校での医療的ケアのガイドラインで再挿入はできないことになっている。看護師は生徒に一対一の対応はできない」としている。
これは、埼玉県だけの指針と思い千葉県のヒヤリハット・ハンドブックを見ると、チューブが抜けた場合は保護者が来るまで再挿入はしないとなっていました。 重度の特別支援学校には看護師が常駐または即対応可能なように待機していますが、それでもこのチューブ再挿入はNGなのでしょうか。多分、国の医療的ケアガイドラインがそのようになっているのでしょうね。臨機応変に対応できるしくみが必要です。