～退屈な日々～あけましておめでとうございます

大人になるとはなんて退屈なことなのだろう

小学校や中学校、高校まで
何もしなくても一年を通してなんらかのイベントが行われていた。

だけど、
大人に近づくに従って
そういったイベント事はなくなってしまった。

意識して撮らないと
自分の写真さえないことになる。

修学旅行や遠足があれば
おつきの専属カメラマンが遠方からみんなと過ごす様子を撮ったり、
はたまた全員集合の漏らさず写る、背景が絵になるポイントで撮ったり、
そのときの記憶が頭の中で動画として再生される写真が残るものだ。
自然の表情の。

自分達撮りだと、構えている写真や、集合写真めいたものしか撮れない。
修学旅行のカメラマンに撮ってもらった写真だって、カメラを向けられたことに気づけば、みんな、イエ～イ！とピースやポーズを撮る写真になるけれど、
それでも、歩いているところを撮られた写真は大人になってからはないだろう。

歩きながらもカメラに向かって満面の笑顔にやや照れを滲ませながらピースする写真。
どれほど歩いたのだろうか、カメラに気づかず、やや俯き加減でただ黙々と列を作って歩く写真。真剣な顔に汗が滲んでいて、自分の知らない自分や皆をそこに見つけることができる。


大人になるってことはなんて退屈なことでしょう。

自分からイベントを、計画し、予定を立て、事を起こさないと、
特になんとない日々が、繰り返し繰り返され、過ぎ去っていくばかりなのです。