現在放送中のNHKの連続ドラマ「らんまん」に因んで、主人公のモデルである牧野富太郎に関する企画や展示が、各地で催されているようです。
私は、一時期、仕事の拠点を練馬区に置いていたことがあり、大泉学園駅南口に近い牧野記念庭園(自宅跡)は徒歩圏内でしたから、何回か訪れたことがあります。細密な植物画は、いつ見ても驚きでしたし、とりわけ秋の庭園は、紅葉が格別の美しさでした。
さて、目下、奥武蔵の飯能市立博物館でも、「牧野富太郎ゆかりの植物たち」という小規模な特別展示が、入場無料で開催中です。
牧野が大泉学園に住居を構えたのは、大正15年。すでに大正4年に武蔵野鉄道(現 西武鉄道)の池袋・飯能間が開通していましたから、自然豊かな飯能(特に天覧山)は、電車に乗って日帰りで訪問できる格好のフィールドであったようです。ちなみに、多峯主山(とうのすやま)の麓の「飯能ザサ」(アズマザサ)は、牧野が発見・命名した新種です。
当時、天覧山の山頂には茶店が、また麓には「東雲亭」という料亭(旅館)があり、牧野も時々利用したとのことですが、いまはどちらも残っていません。ということで、博物館の展示を見終わった後は、代わりに天覧山の麓、能仁寺の敷地内にオープンした「発酵のテーマパーク Oh!」内の「ピーネ・カフェ」で昼食を取り、牧野の人生を追う半日としました。
(写真上)© 飯能市立博物館(通称「きっとす」)
(写真上)© 入口の看板
(写真上)© 展示室(部屋の入口に「室内 撮影可能です」とわざわざ、ありがたい断りがありました。)
(写真上)© 説明板
(写真上)© アズマザサ(飯能ザサ)の写真。本物は、多峯主山の見返り坂の下で見ることができます。
(写真上)© 天覧山の麓の「ピーネ・カフェ」。逆光で外壁が黒く見えますが、レンガ色のモダンな建物です。
(写真上)© ごちそうさまでした。
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