飯能から秩父方向へ向かう国道299号が、西武池袋線の武蔵横手駅付近に差し掛かると、正面に「横手富士」とも称される愛宕山(あたごやま)が迫ってきます。
そのまま少し先へ進むと、右手に、愛宕山の登山道入り口でもある、武蔵野三十三観音の第29番札所「清流山 長念寺」があります。
長念寺は、知る人ぞ知る奥武蔵のあじさい寺。梅雨のさなか、今年は、例年より少し早く、見頃を迎えました。
正門から観音堂へ向かう細い参道の両側は、大人の背丈を上回るほどに伸びた色とりどりの紫陽花(あじさい)が満開で、参拝者は紫陽花をかき分け、時に紫陽花のトンネルをくぐって、進むことになります。
観音堂の右手奥に本堂がありますが、ご本尊は同じく聖観世音菩薩です。かつて本堂の左手にあった延命地蔵尊は墓地に移されましたが、観音堂の脇に「宝篋(ほうきょう)の小径」が作られるなど、境内は新たに整備されました。
長念寺を中心に、この辺り一帯はいかにも奥武蔵の里山という風情で、本堂の右背後には愛宕山がそびえ、南の正面には、国道と西武鉄道と高麗川をはさんで、釜戸山の山容を仰ぐことができます。
ちなみに、当ブログのトップページ上部を飾る画像は、長念寺から撮影した釜戸山の写真です。奥武蔵の雰囲気をお感じ取りいただければ幸いです。
(写真上)© 長念寺 観音堂への参道。紫陽花をかき分けて進みます。
(写真上)© 観音堂が近づきました。
(写真上)© 長念寺 本堂。左に写り込んだ屋根は鐘楼です。
(写真上)© 境内の「宝篋(ほうきょう)の小径」。ここは、まだ咲き始めのようです。
(写真上)© 紫陽花の下にたたずむ、小さな三地蔵さん。
(写真上)© 白い紫陽花もあるんですね。
(写真上)© 紫陽花の葉の陰に、大きなカタツムリが。
(写真上)© 国道299号の正面に見える「横手富士」こと愛宕山。長念寺は、愛宕山の左(南)の麓にあります。手前左は、西武池袋線の武蔵横手駅。長念寺への最寄り駅です。
(写真上)© 釜戸山。手前は、高麗川と西武池袋線の鉄橋。長念寺近くの白子橋から。
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