僕の家内は招き猫が好き

個人的なエッセイ?

僕は、まだ生きている

2022年02月22日 | 日記
2月14日はバレンタインデー。
そして友だちの亡くなった日。

友だちの祥月命日にお菓子を送りました。

生花が一番いいのだけど、
色々考えて日持ちするものに決めました。

今日、お礼の手紙が届きました。
年老いたお母様はお元気とのこと。

お顔を拝見したのは、いつのことでしょう。
そんな思いを抱きました。

若くして脳腫瘍で他界した友だち。
手術をした3日後。

真冬の山形県・米沢市に
群馬の友だちと一緒にお見舞いに行きました。

深々と降る続く雪。
米沢駅の前には誰もいません。

いつ来るともしれないタクシーを待ちながら
徒歩で病院を行くことにしました。

川の土手にある済生会病院。
雪まみれの二人をいぶかしげに見る人たち。

寒くて凍えそうでした。

ICUのベッドに寝ている友だち。
Vサインを送る顔が笑っていました。

あまりにも現実感がなくて
ホッとしている自分が、
まるで他人の身体のようでした。

頑張れ!
心の中でエールを送りました。

翌年、彼は旅立ちました。
l一人っ子でした。

親より先に死ぬ子供は、親不孝者。
だから火葬場には親は行かない。

そんな風習がありました。

止める人たちを振り切って
お母さんは遠くから火葬炉を見つめていました。

その姿が今も忘れられません。

人の命は儚い。
そんな気持ちで胸がいっぱいになりました。

あれから年月を繰り返し
僕は、まだ生きています。

聡。
元気にしているかい。

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