小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

金日成の「笑える」長生き大作戦      Newsweek

2013年12月09日 | その他
「永遠の主席」 金日成は極度に老化を恐れていた Kim Kyung Hoon-Reuters  
  

  


長寿達成のために研究チームまで立ち上げた金日成の妄執と国家の異常
2013年12月4日(水)18時47分  ミシェル・フロクルス    Newsweek



 北朝鮮では建国の父として「永遠の主席」とあがめられる故金日成(キム・イルソン)。その彼は生前、120歳まで生き永らえようと躍起になっていたらしい。

 韓国紙の朝鮮日報によると、金は主治医の1人だった金素妍(キム・ソヨン)に長寿の方法を探し出すよう命じていた。素妍は79年に「偉大なる首領様」の長寿を達成するための研究機関のトップに昇格したと、自身の新著で述べている。金日成は結局、94年に82歳で死去したが、彼が長生きするために試したさまざまな方法には多くのエピソードがある。

 92年に韓国に亡命した素妍によれば、首領様は65歳頃から老化を気にするようになった。そのため国内トップの医学専門家が招集され研究が始まった。

 研究チームは1750種もの薬草と、それぞれが持つ健康への効能を分類。長寿に関係あるとみられた植物の効能や副作用が分析され、栽培や実験も行われた。

 チームはまた、心理的な手法も用いた。それは何と「笑い」だ。医師らは金日成が少しでも笑うように促し、この方法に真剣に取り組んだ。「私たちは舞台俳優を招いて喜劇を演じさせたり、5〜6歳の子供たちに愛くるしいことをさせた」と、素妍は振り返る。首領様を1日5回以上笑わせた演者には「称賛に値する俳優」という称号が与えられたという。

 金日成の長寿への野望が、北朝鮮における国家公認の芸人を育成するきっかけにもなったと素妍は言う。指導者層を楽しませるための女性の一団「喜び組」もその一例だ。

 だが残念ながら、金日成が長寿の奇跡を求めてどんなに手を尽くしても健康状態の悪化は止められなかった。金は78歳になると、若くて健康な男性たちから輸血を受け始めたが、あまりの輸血量に血液型がABからBに変わったほどだったという。

 素妍は、「過剰」な治療がかえって金日成の体の負担となり、死因の心臓発作につながった可能性もあると話す。永遠の主席でも永遠の命は手に入らなかったということだ。

[2013年12月 3日号掲載]





 不老長寿の薬を探し求めたなんて中国の君主や権力者の話はよく聞いたね~。一体、金日成さん120歳まで生きて何をするつもりだったんだろう?(笑)。お金や権力を握ると、そんなことしか考えなくなるのかな?

 私も66歳!とっくに老化が始まっている。それとも金日成の側近がうまいこと口車に乗せたんじゃーないのかい。主治医の金素妍(キム・ソヨン)氏、トップのポストも得て、韓国への亡命とは要領が良すぎるね。

 ああ、金も権力もなくて自分の体力も知り、長生きしたいとも思わない小父さんの方がよほど幸せな気がする(笑)。しかし平均的日本人はみんなそうなんだけどね。要するに、北朝鮮という国には常識というものが存在しないというところかな?(笑)
コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 人生は夕方から楽しくなる:来... | トップ | 近聞遠見:政治家の伴侶として... »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (ree)
2013-12-10 05:40:40
私の父は55歳で亡くなったんで、私も弟も取り合えず55歳が最初の目標(?)なんです。
でもって次は母、祖母は現在92歳なので、最終目的は祖母の年になるかな。
若い時は年を取って何が得なんだろう・・・とも思いましたが、祖母を見ているとそれなりにいいかも、と思います。
返信する
小父さんへ (颯颯(さっさつ))
2013-12-10 07:27:43
権力を手に入れたことがないのでわかりませんが、権力というのは大変な魅力なのでしょう。
歴史を振り返っても、権力にしがみつく姿は数限りあり、その姿は哀れさを覚えます。
権力を手に入れた者は清廉潔白であって欲しいです。
天寿というものがあるとしても、自分が事故や病気で夭折するか、老衰で亡くなるかは解りませんので、生きている今をまっとうに暮らすことしかありませんね。
長生きすることが幸せな世の中であって欲しいですね。
返信する
reeさんへ (小父さん)
2013-12-10 16:49:07
そうですか。
お父上は若かったんですね。
55歳が目標ですか。
私は55から11年も経ってしまいましたね。

しかしお婆様の92歳とはすばらしいですね。

>祖母を見ているとそれなりにいいかも、と思います。

なるほど、そんなことってあるでしょうね。

私は健康で長生き出来たらいいですけど、ほとんどの人が病気を持っておられるのをみているとあまり長く生きたいとも思いません。

だからと言って何も考えていませんが、例のピンコロという奴がいいななんて思っています。
返信する
颯颯さんへ (小父さん)
2013-12-10 17:06:47
>権力というのは大変な魅力なのでしょう。

そういうことでしょうね。
たぶん、取り巻きはいやなことは言わないでしょうから権力者はよけいに盲目になってしまうのでしょう。
正に「裸の王様」ですよね。

>権力にしがみつく姿は数限りあり、その姿は哀れさを覚えます。

そうですね。
そして多くは引きずり降ろされたり、トップから外れたら批判されたり、韓国みたいに逮捕されたり・・・(笑)。
この金日成みたいに神格化されるトップは少ないでしょう。

>権力を手に入れた者は清廉潔白であって欲しいです。

南アフリカにはネルソン・マンデラさんみたいな人も居れば、その後継者のズマ大統領は、
ヘリポートやサッカー場付きの「豪華過ぎる邸宅」に住んで今議論になっているとか!
昨日のクローズアップ現代ではアパルトヘイト時代に逆戻りのようなことを言っていましたね。

そうです!天寿こそがその人に与えられた人生でしょう。
私は運命には逆らいたくないですね。
返信する
物語の世界 (pinky)
2013-12-10 23:37:03
小父さん、こんばんは。

ずっと読みながら、小父さんの仰る「裸の王様」から
金のアヒル そして千一夜物語、ドラキュラをなぞらえていました。
笑わない王女様を笑わせなかったら、お話が無くなったら
殺されてしまうというお話です。

権力とお金を持つと人は変わるといいますが、なんだか虚しくなってきたりはしなかったのでしょうか。

主治医の金氏も、失敗したら命が無いと気づいて逃げたののかもしれませんね。
返信する
pinkyさんへ (小父さん)
2013-12-11 17:10:13
こんばんは

>笑わない王女様を笑わせなかったら

これグリム童話ですか?
やっと探しあてて読みましたよ。

映画で『ブラザーズ・グリム』というのを観て、童話とは言えけっこうきつい物語を書いているんだということを初めて知りました。

>権力とお金を持つと人は変わるといいますが、なんだか虚しくなってきたりはしなかったのでしょうか。

虚しいですか!?
私も権力を握ったことはないのでよく分かりませんが(笑)
孤独にはなるでしょうね。
親が居たら、祖父が居たらと、そんな人の指針が出たら楽でしょうが「決断する」ということは大変だと思います。

>主治医の金氏も、失敗したら命が無いと気づいて逃げたののかもしれませんね。

はっはっは、主治医のの肩を持ちますね~。
いや、真実はそうかも知れませんね。
しかし、一度君主に使えたら、他でそんなことを公にするのも変な気がします。
返信する

コメントを投稿

その他」カテゴリの最新記事