小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

映画 『小さいおうち』 2014年 松竹 / BSプレミアムシネマ

2019年07月21日 | 映画
『小さいおうち』平井家の妻(松たか子)と女中・タキ(黒木華)


ストーリー(抜粋)
 大学生の健史(妻夫木聡)の大叔母であったタキ(倍賞千恵子・晩年期)が亡くなる。遺品の中には赤い屋根の家の絵があったが、健史の父(小林稔侍)の一言で処分される。そのうち、健史宛ての品が見つかる。開けてみるとタキが健史にうながされて大学ノートに書き記していた自叙伝があった。健史はそんなに明るい時代じゃなかったんじゃないの、というが、タキには未来に満ちた時代に思えたのだった。恋愛の話も書いてよ、という健史に対し、タキはそんなのはなかったと言い生涯独身を貫いた。

 昭和11年、タキ(黒木華・若年期)は山形から上京し小説家の女中となるが、その後、小説家(橋爪功)の妻(吉行和子)からの紹介でおもちゃ会社の常務をしている平井家へ奉公に上がる。平井家は東京郊外にあり、前年に建てられたばかりの少しモダンな赤い瓦屋根の小さいおうちだった。平井(片岡孝太郎)とその妻・時子(松たか子)、かわいらしいが小児まひになった息子・恭一( 秋山聡・幼年期~市川福太郎・少年期~米倉斉加年・晩年期)らとの穏やかな暮らしが続く。時子は美人でやさしく、『風と共に去りぬ』を愛読する聡明な女性であった。~wiki 
 
  中島京子 著の直木賞作品『小さいおうち』は9年前に読んでいた。撮られた映画をテレビで放送するというのでビデオは録っていたが、やっと今日観ることができた。映画は昭和11年からスタートするが、その時代背景が見事に描かれている。タキ(倍賞千恵子・晩年期)の終わりと恭一( 秋山聡・米倉斉加年・晩年期)のお終いの名演が特に良かった!泣けた。 

 小父さんのいつものパターンとして映画の予備知識を持っていなかったが、ところどころに入るユーモアとかキャストの面々を見てあれ、山田組かな?と思って、お終いのクレジットに監督 山田洋次と出て来たのでやっぱりと喜んだ(笑)。タキの若年期役の黒木華はこの作品で第64回ベルリン国際映画祭のコンペティション部門の最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞したんだね。彼女は、NHK総合の「土曜時代ドラマ」の『みをつくし料理帖』の澪(みお)役がとても可愛かったね。ちょっと面白いなと思ったのは、7月19日から放送が始まった『凪のお暇』で今まで暮らしていたマンション?の家財道具すべてを捨てて、首に大風呂敷1枚に身の回りのものを担いで文化アパートに引っ越すシーンがあったが、この映画でも大風呂敷を担いで平井家から田舎に帰るシーンに共通項を見出したことだ(笑)。

   
  

  タキ(倍賞千恵子・晩年期)が健史(妻夫木聡)にうながされて大学ノートに自叙伝を書き記しているところ。

  
         

 映画『小さいおうち』予告編
コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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イジーさんへ (小父さん)
2019-07-22 15:02:07
>日本から友人がDVDを送ってくれるんですがその中にこれもあり観ました

へーっ、イジーさんがこの映画をご存知だったとは!

2010-10-22 03:06:47にbachamaとして本でコメントいただいた中にも
「貧しい生活をしていた中も 訪れてきてくれ 奥様 お嬢様 と 呼んでくれました。」
と書かれていますね。

映画の中の台詞にもありましたが、女中さんが花嫁修業にもなっていたとか!

>良く出来ていたとおもいました

山田洋次監督の細かな部分までの映像、台詞、ユーモア等を感じましたね。

>そういう賞を取った事は知りませんでしたが

名だたるキャストがずらりと並んでいますが、そんな中で最優秀女優賞(銀熊賞)を受賞したことは素晴らしいと思いました。
返信する
Unknown (イジー)
2019-07-22 12:52:19
日本から友人がDVDを送ってくれるんですが
その中にこれもあり観ました

良く出来ていたとおもいました

そういう賞を取った事は知りませんでしたが
取るだけの映画ですよね。
返信する

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