小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

余録  / 「今朝小沢(一郎)さんに会いました… / 毎日新聞

2024年10月30日 | オピニオン
首相就任後初めてとなる内閣記者会との記者会見に、立ったままの姿勢で臨んだ細川護熙首相。首相が立ったままの姿勢で会見に臨むのは史上初めてだったという=首相官邸で1993(平成5)年8月10日、東京本社写真部員撮影

毎日新聞 2024/10/30 東京朝刊

「今朝小沢(一郎)さんに会いました。僕にやれというんです」「総理大臣を?」「そうです」「謀略じゃないの」「そんなことありません」。31年前に細川護熙(もりひろ)内閣が誕生した舞台裏を官房長官を務めた武村正義氏が回想録に記している

▲政治改革でつまずいた宮沢喜一内閣への不信任案可決で行われた1993年7月の総選挙で自民党が過半数割れした。キャスチングボートを握ったのが連携していた細川氏の日本新党と武村氏の新党さきがけだ

▲非自民結集に動いた小沢氏と政権維持を図る自民党の双方からラブコールを受け小選挙区比例代表並立制の実現を条件に突き付けた。結局、小沢氏と結び、自民党は結党以来初めて下野した

キャスチングボートを握る国民民主党の玉木雄一郎代表=衆院第1議員会館で2024年10月29日午前11時半、平田明浩撮影

▲似た選挙結果にデジャブ(既視感)を抱く。今回キャスチングボートを握るのは議席4倍増の国民民主党の玉木雄一郎代表。「手取りを増やす」というわかりやすい訴えで若者層の支持を得た

▲続投を目指す石破茂首相は「政策について足らざるところを積極的に取り入れたい」と秋波を送る。最大野党、立憲民主党も野田佳彦代表の首相指名を視野に「連携や協力を呼びかける」という

▲元々、可否同数の場合の議長の決裁権を指したキャスチングボート。2大勢力同士が手を握らない限り、無類の力を発揮する。連立を否定する玉木氏も「いい政策であれば協力する」姿勢だ。少数政党に首相の座が転がりこんだ前例を考えれば、石破首相が国民民主党の政策を丸のみしたとしても不思議ではない。



 TBS系列で放送されていた『時事放談』の第2期(「〜ワイドショー政治を叱る」)で御厨貴氏が司会していた頃、玉木雄一郎氏がよく出演していて、流石に 東大法学部~ 大蔵省・財務省を経て2009年から民主党衆議員(当時の所属政党名は分からないが)になった氏の発言には好感を持っていた。

 後には、自民党で運輸大臣や建設大臣もやった亀井静香氏が大連立を組んで玉木雄一郎氏を総理に担ぐみたいな表現を、確か『時事放談』で語っていたと思う。それからというもの玉木雄一郎の国民民主党は風前の灯みたいに思っていたが、ここに来て今朝の毎日新聞一面トップには「政権命運握る国民民主」と載ったね。

 なんだか今回の衆議院選も、セリーグ首位の巨人を負かして日本シリーズに出場し、パリーグ代表のソフトバンクから昨晩1勝をあげたDeNAにどことなく似ている気がする。「政界は一寸先、闇だよ」って自民党幹事長、自民党副総裁もやった川島正次郎氏の名言をまた思い出した(笑)。
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