小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

フィールドの向こうに 「私たち」とは誰なのか=田原和宏 / (東京2020オリンピック)/ 毎日新聞

2022年03月31日 | オピニオン
河瀬直美さんが総監督を務める東京オリンピックの公式記録映画。アスリート中心の「サイドA」、大会関係者やボランティアらを描いた「サイドB」の2部作だ=東宝(株)提供

毎日新聞 2022/3/31 東京夕刊 有料記事 抜粋

 昨夏の東京オリンピックの公式記録映画の総監督を務める河瀬直美さんが24日、6月公開の作品の構成を発表した。新型コロナウイルスの影響下で開催された異例の祭典を描くため、選手側と大会を支える側の2部作で構成するという。記者会見を聞きながら最後まで気になったのが、繰り返し使った「私たち」との表現だ。

 例えば、映画として映像を残す意義をこう語る。「(映画には)純然たる記録ではなく物語も含まれる。私たちは何を見たのか。未来の子どもたちに届けたい」。河瀬さんは「私たちが選択したことが、正しかったのか、間違っていたのか。次の世代の人々の教科書のようになれば」とも述べた。

 私はNHKBS1で放送された「河瀨直美が見つめた東京五輪」も興味を持って観たのだが、まだNHK+にログインしたらネットで見ることが出来るのかな?下の動画「東京2020オリンピック」製作報告会見も約40分とちょっと長い。

 河瀨直美監督の視点には興味はあるが、ふと思うのが東京五輪のドキュメンタリーのようなイメージを持った。市川崑監督の1964年の東京オリンピックも高校時代に素晴らしい出来栄えだと感動を持って鑑賞した。が、時のオリンピック担当大臣の河野一郎氏が「記録性を無視したひどい映画だ」と酷評して、確か作り直させたと思うのだが、市川崑監督だけの作品が残って、何回もテレビで放映されいる。
 
 さて、私は河瀨監督の作品は信じるが、世間は何と言うだろうか?



映画「東京2020オリンピック」製作報告会見
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2 コメント

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河瀨直美監督 (FUSA)
2022-04-02 10:14:10
東京2020は個人的には観戦ボイコットしていましたのであまり映画で見ようという気はありませんが、河瀨直美監督の映画は好きで、「萌の朱雀」「沙羅双樹」「殯の森」など初期のものはほとんど見ています。彼女が東京2020をどう描いているのか見てみたい気はあります。

市川崑監督の「東京オリンピック」での河野一郎との論争は今や伝説で、実際のところどうだったのか知っている人はほとんどいないと思います。
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FUSAさんへ (小父さんK)
2022-04-02 16:21:08
>東京2020は個人的には観戦ボイコットしていましたので

今回の北京オリンピックもそうでしたね。
私も特に東京開催は白けた印象が強かったです。

へーっ、河瀨直美監督の作品をたくさんご覧になっているんですね。
私は全く観たことないのですが、亡くなられた自由律の句会の主宰が映画をとことん観ていましたが、河瀨直美さんの話をよくしていました。

それと、国際的の賞を幾つも受賞したり、カンヌ国際映画祭コンペティション部門の審査員に選出されたことなどを聞き本物なんだと想像していました。

何よりも、NHKBS1の「河瀨直美が見つめた東京五輪」のドキュメンタリーでその情熱と熱意には感心したものです。
そして編集もまだ真っ最中みたいで、映画製作に対する本気度を信用しています。

>市川崑監督の「東京オリンピック」での河野一郎との論争は・・・知っている人はほとんどいないと思います。

そうなんですか!
私は大臣が作らせた記録映画は忘れ去られ、結果的に没扱いになったのかと思っていました。
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