小父さんから

ミーハー小父さんの落書き帳

ジェームズ・ディーンの『ジャイアンツ』(Giant)1956年 叙事詩的映画 / NHK BS

2024年01月16日 | 映画
ひねくれ者の若い牧童のジェット・リンク(ジェームズ・ディーン(24歳没))。後の建物はテキサスに約2,400平方kmもの広大な土地を持つ牧場主の屋敷。


牧場主ジョーダン・ベネディクト2世(ロック・ハドソン(映画公開時・31歳))が、東部の名門の娘レズリー(エリザベス・テイラー(24歳)、ロック・ハドソン、)を妻に迎えた。キャストは、エリザベス・テイラー、ロック・ハドソン、ジェームズ・ディーンの順に並んでいた。上映時間は201分。



James Dean が油田を掘り当てたシーン

 16年ぶりに『ジャイアンツ』を観たが素晴らしい作品だと改めて思った。女流作家エドナ・ファーバーが12年の歳月をかけ執筆したベストセラー小説の映画化だとか。上のYou Tubeは、正にアメリカン・ドリームの一端だろう。

 テキサス州の牧場に住む家族の約30年に及ぶ人間模様を描いた大スペクタクルだが、女性の自立の問題や人種問題など、21世紀になった現在でも直面している問題に対して、先駆的な問題意識を観客に届けている。

 
 物語のレズリー(エリザベス・テイラー)とジョーダン(ロック・ハドソン)夫婦の回顧が良かったね。

夫「私は負けた、何一つ計画どおりにいかない。まるで(馬の)鞍の上からずり落ちそうな気分だ」

 
妻「一番誇らしく見えたのは、あのハンバーガー店の床に倒れた姿よ」


 
 
途中立ち寄った白人のテキサス男が経営するレストランで、経営者がメキシコ人を差別して追い出そうとする場面に遭遇し、意見をしたことから両者は殴り合いのけんかとなる。大男同士の激しい殴り合いの結果、ジョーダンは打ちのめされてしまう。経営者がジョーダンの胸の上に投げた看板には「当店にはお客を選ぶ権利があります」と書かれている。





 

 

ジョーダンはソファーでレズリーの膝枕で横になり、レズリーは彼の行動をほめたたえる。そして白人の孫とメキシコ人との孫を満足げにながめる。
 
 ストーリーは、もっと複雑に展開していてジョーダンをはじめテキサス人は、牧場で下働きをしているメキシコ人を見下して差別していた が、レズリーは隣人として接し、ジョーダンの姉・ラズの反感を買っていた。又・ベネディクト家はジョーダンの事故で亡くなった姉のラズが 切り盛りしており、ジョーダンと仲の悪い牧童ジェット・リンクは、ラズのおかげで首を免れていた。

 映画をご覧になっていない方意味がわからなかったら御免なさい。そうそう、2005年には「文化的・歴史的・芸術的にきわめて高い価値を持つ」とみなされ、アメリカ国立フィルム登録簿に登録されたという。トランプさんが観るべき作品かも知れない(笑)。ジェームズ・ディーン扮する牧童のジェット・リンクとも共通点がある気もする。
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2 コメント

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Unknown (ごーさん)
2024-01-17 18:11:02
昔ネットで見たような気がするのですが題名もジャイアンツだったかは定かではないです。
ジェームズ・ディーンとエリザベス・テイラーの共演で、たしかディーンがエリザべスに恋をするというシーンはなかったでしょうか?
私は夜はヒマで洋画を中心に一か月何十本も見ているのですが、
何を観たかと聞かれると題名やストーリーなどは思い出せないです。
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ごーさんへ (小父さん)
2024-01-17 20:08:01
この映画、途中にintermission(途中休憩)も入ってめちゃめちゃ長いので観るのも大変ですね。

>たしかディーンがエリザべスに恋をするというシーンはなかったでしょうか?

間違いなくご覧になっていると思いますよ。

だけど東部から嫁入りしたエリザベス・テイラーと生粋のテキサス人であるロック・ハドソンは人生観がことごとく違って何回も衝突しますが、初めも途中も、最後も愛し合っています。

さて約2,400平方kmもの広大な土地を持つ牧場主のロック・ハドソンとその妻がエリザベス・テイラーなので、ひねくれ者の若い牧童ジェームズ・ディーンとの恋仲になることはないです。

ただ、エリザベス・テイラーは皆に親切に接してジェームズ・ディーンはエリザベスに密かに心を寄せてはいるようです。

ジェームズ・ディーンが石油を掘り当てて油まみれになりながらロック・ハドソンとその知人が屋敷の外でくつろいでいるところにオンボロのトラックで乗り付けた時に、みんなの前で「エリザベスは綺麗だ、食べてしまいたい」と言ったら旦那が大きなパンチをくらわし、その数分後にジェームズ・ディーンも旦那に2回ほど殴りかえすシーンはありました。

ごーさんが仕事を辞められたころご覧になったら結構面白いと思いますよ。
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