「民族概念・階級概念」 この思想に対して何の異議も唱えずに従属した日本人であるが、英語で
A perfect afternoon という名の、「地球環境と人類のための揺りかご」 を忘れることはできそうにも
ない。サイエンス science ではない憲法を根本原因とする災害が激甚化している。近代化の過程で、日本
の国の思想家・宗教家等は、Karl Marx(1818~1883)の思想の取り扱いを間違えて大失敗
を発生させてしまった。労働者階級が光の子であって、資本家階級が闇の子であって、 進歩
する人類の歴史という考え方を学者が提起して、結局、政治を滅ぼす、文明を滅ぼす。1955年に、
自由民主と社会民主を並列させたということで、「55年体制」として、悪名を後世に伝える構成である
が、人柱を作り出すばかりで、どれほど人々の生活に悪影響を及ぼすことになったことか。支配階級と
被支配階級の間で行われる闘争こそは、歴史発展の原動力に他ならない。それは、その通りであるとして
1955年には、レア メタルであるニッケル100%の50円硬貨も発行された。五円硬貨と50円
硬貨で人の上に人をつくることに何のためらいもない。自由を失くしても、テロを生んでもかまわない。
日本の学者や政治家は体質が初めから卑屈であり、マルクス主義を正しく理解することが出来なかった。
日本社会の構造的腐敗については、松本清張(1909~1992)作「日本の黒い霧」1960年、
「わるいやつら」1961年、「けものみち」1964年、などの作品で詳しく日本の社会に知られた。
「この国のかたち」1986年で有名な司馬遼太郎は亡くなる年である1996年頃は「嫌な国になった」
といつもつぶやくようになった。日本は日露戦争後から狂い始めたということを周囲の人に話していた。
世の中を滅ぼすために、戦争を選択し利用し、世界中の人々を不幸にしたのだが、反省も謝罪もしない。
1966年には第二次世界大戦後廃止された紀元節を「建国記念の日」として復活させ、再度世の中を
滅ぼすために、学校が利用されてしまっている忌々しき事態についても、何の問題意識もなく、反対も
しない。ダンプカーが荷台を上げて落として行った骨材の山にバケットを伸ばして自らの足元に掻き寄せ
るスクレーパという名の建設機械を思わせるやり方だ。カラスの勝手。旧石器時代中期以降、世界中に
存在した刃のある石器と同じ名称だ。日本の国家体制を第二次世界大戦前に戻す策動である。すでに、
「歴史という名の法廷」に出されているが、Grasp all,lose all.
不正確な憲法とは、文化的アイデンティティがあやふやな憲法であり,日本の文化的アイデンティティは
尊王攘夷ではないのに、悪質なテロを手段としてでも、戦後の国家体制を守ろうとするのである。