「環境型社会形成推進基本法」は、施策の優先順位が明確に示されているという点
で、日本の法律としては画期的であると評価されています
資源の利用で最も優先されるのは、抑制です。それから、再利用・再生利用・
適正な廃棄処分という順です。環境基本法の骨格である環境基準は大気・水質・
騒音について数値が設定され、「どこから、どこまで」が明確にされているのです
が、女性的な感じを否めません。ストーカーにとって、環境基準などは、どうでも
よいことでしょう。自分の生命を守り、危険を回避させる機能などは期待出来ませ
ん。「負けっぷりはよくせにゃならん」でスタートした戦後社会でしたが、今や、
北朝鮮などに、「飼い犬に手をかまれた」と米日関係が揶揄されている状態です。
国家の将来を見据えた頑丈な制度設計の重要性を思うと同時に、アジアの島国人特有
の脆弱性を感じます。国民を取り締まる刑法・民法他の法律の改正はさかんに行われて
いるのですが、国家を馴致(取り締まる)するとされる古い思想に基づく憲法は、国の
あり方・国民の生き方を定めた基本法。民主主義は、人々が市民としての判断に基づい
て、代表を選出し責任も負う方が、王様や貴族に任せきりにするより、良い結果を生む
とする仮説の上に成立しているのですが、憲法といえども、人が作るものですから、
「完全」は稀にしかないので、放置したのでは「自縄自縛」「自滅自壊」に至ってしまう
危険性があり、メンテナンス放棄の自由放任主義では、国家を危険にさらすことになります。
このように、小さな法律の扱いは不真面目ではありませんが、こと憲法となると豹変します。
小事をおろそかにしなければ、大事は自然と成る。憲法については小事についても不真面目。
Take care of the pence,and the pounds will take care of themselves. だが、既得権益が優先する。
日本では有名な愛国ソングである「同期の桜」(1938年、少女倶楽部1月号)に作詞
掲載が21世紀の今現在を同期させるほどまでに、古く恐ろしい暴力を連れているのです。
開戦から敗戦に至るまで、そして敗戦後も″天皇の陰謀”がささやかれ続ける憲法ですが、
前文と第一章と第二章だけで、全体の80%以上もの重要性を構成している現行憲法です。
政治権力(government )の暴走や転落を防ぐためにガードレールを設置し、国民の権利を守る
近代立憲主義の考え方を採用する国が世界ではほとんどなのですが、市民社会の歴史的主体性
である憲法意思が占領国軍によって発せられたということで、世界でも稀な憲法であるのです。
具体的には、当然ではあるのですが、敗戦日本国だけが、進駐軍の対日戦略の対象にされたのでした。
それは「日本国ガ再ビ米国ノ脅威トナリ又ハ世界ノ平和及ビ安全ノ脅威トナラザルコト」を目的として、
連合国軍によって起草された歴史的事実があります。日本文明を育むどころではないスタートでした。
良い憲法は FINE GOLD に、安い憲法は iron oxide(酸化鉄)にそれぞれ例えることが出来ます。
文明観・歴史観・憲法観・国家観・人間観・人生観・世界観・宇宙観・環境観など、科学的に
良い憲法を策定するのが不可能であれば、難易度を下げて国家特別基本法の策定を急ぐべきです。