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朝日記240705  (その4) 4.哲学者として 「翻訳チャールズ・サンダース・パース」

2024-07-05 10:32:05 | 研究論説

朝日記240705  (その4) 4.哲学者として 「翻訳チャールズ・サンダース・パース」

朝日記240705  (総表紙・目次)「翻訳チャールズ・サンダース・パース

 

  1. 哲学者として As a philosopher

影響と遺産 Influence and legacy

 

影響と遺産 Influence and legacy

Peirceは30年間現役の科学者であった、そして議論のあるところであるが専門哲学者としてはJohns Hopkins大学で5年間講義をした。

彼は読書によって哲学を学んだ、日々、カント Immanuel Kantの純粋理性批判Critique of Pure Reason,をドイツ語原文で読んだ。これはHarvardの学部学生のときである。

 彼の著述は学問の広範囲に亙る、数学、論理logic,、哲学、統計学、天文学[28]、気象学 metrology,[3]、測地学geodesy, 、実験心理学experimentalpsychology,[4]、経済学 [5]、言語学linguistics,[6]、および科学史と科学哲学である。

この業績は新たな興味および承認、再活性化を引き起こす、それは科学進歩の最近のものを予測したばかりでなく、哲学が如何にして人類問題にたいして有効適用されるかの彼のデモンストレーションにもよっている。

 

Peirceの哲学philosophyはひろく知られた三つのカテゴリーシステムを内包している:真理truthは不変immutableでありかつ実際的見解(fallibilism)とは独立independentであり、かつ発見しうる(過激な懐疑主義ではない)という信念である、記号signsの形式的意味性formal semioticの議論、そして探求での― 哲学的プラグマティズム pragmatism(これは彼が基礎付けたものであるが)、批判的常識主義critical common-sensism、そして科学的方法 scientific methodである―そして形而上学での形式的論理である。  

スコラ哲学的現実主義Scholastic realism, たとえば John Duns Scotus、神への信仰、 自由、そして少なくとも、つつましい不死観attenuated immortality、客観観念主義 objective idealism、連続性continuityと絶対機会absolute chanceについての現実性reality、機械的必然性mechanical necessity、そして創造的愛creative loveの信仰beliefであるとしたのである。[100]  

 

 

彼の業績において、 可謬主義fallibilismとプラグマティズムpragmatismは幾分か懐疑主義 skepticismと実証主義 positivismに似た働きをするようにみえるかもしれない。

しかしながら、Peirceにとって、可謬主義fallibilismは反懐疑主義anti-skepticismと はバランスしていて、それが絶対機会性absolute chanceおよび連続性continuity,[101] の現実性を信じる基盤である、そしてプラグマティズムはひとをして一般性現実性において反名義主義anti-nominalistへの信念を採らしめている。(CP 5.453–457)   

Peirceの目には第一哲学、かれはこれをセノスコピーcenoscopyとも呼んだが、これは数学よりも少々基本でなく、そして特定科学よりはより基本である。

それは一般には実証的現象positive phenomenaを、いずれのひとにおいて、覚醒wakingしているときに有効なる現象phenomenaを研究するものであり、そしてそれは特定の経験へと区分けすることによって設問questionsを落着としないのである。[102]  

 

彼は哲学をつぎの三つに分 dividedけた、(1)現象論 phenomenology (ファネロスコピーphaneroscopy or カテゴリックcategorics ), (2) 規範的科学normative sciences (美学esthetics, 倫理学ethics, そして 論理学logic), and (3) 形而上学metaphysics; 彼の観方は以下に順を追って論じるものである。 

Peirceは美学aestheticsと倫理学ethicsを展開的に言述してはいない[103] が、1902年まで美学aesthetics、倫理学ethics、および論理logicは、この順において規範科学normative sciencesによって包含斎合化comprise。[104]   

彼は美学aestheticsを善good(称揚されるべきものthe admirableとしてとらえた)の研究として、そして而してすべての教導conductと思考 thoughtを統べる終焉目的endsの研究として位置付けたのである。[105]  

 

 

影響と遺産 Influence and legacy

 

Umberto Eco によって「間違いなく我々の時代においてもっとも偉大なる公開されざる著者」[106]として、そして Karl Popperによって「「すべての時代にわたって最大なる哲学者のひとり」[107] としてPeirceを記銘する。

 

朝日記240705  (総表紙・目次)「翻訳チャールズ・サンダース・パース


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