Yassie Araiのメッセージ

ときどきの自分のエッセイを載せます

朝日記161004 大隅先生のノーベル賞のことと今日の絵

2016-10-04 17:20:09 | 社会システム科学

朝日記161004 大隅先生のノーベル賞のことと今日の絵

みなさま、おはようございます。

きょうは、大隅先生のノーベル医学生理学賞と今日の絵です。

絵は四つです。

テレビからスケッチした大隅教授

ヤコブ素描

女性像

羅漢

 徒然ことは以下三つです;

徒然こと 1  大隅先生のノーベル賞受賞 あかるいニュースですね。

徒然こと 2 経済複雑性指標(economic complexity index)

徒然こと 3 ワシントンポスト紙でのアメリカの世論からの祝辞

テレビからスケッチした大隅教授

 徒然こと 1  大隅先生のノーベル賞受賞 あかるいニュースですね。

 たしか 2030年までに受賞者30名という計画ありましたね。

1990の初めののころであったでしょうか。

 米欧のfratanity的な世界(同族的クラブ)の外にいて、日本の科学者は積年の辛酸

を舐めていた時代から、なんとか脱して来つつあるということで

しょうか。

アメリカをはじめ海外の大学や研究機関とのtransnational的な研究活動(金の裏付け)、

日本人の本来の勤勉さ(資質)

革新的にして、信頼性の高い産業技術(国の経済力)

などが ようやく実ってきたともいえます。

 

 ヤコブ素描

 徒然こと 2 経済複雑性指標(economic complexity index)

最近の日経で 経済複雑性指標(economic complexity index)

や製品複雑性指標(product complexity index)ということで 高度もしくは熟練した要素技術や良質の素材を所有する

国が 独創的ないし非競争的な製品をもち優位であるという特集がありました。日本が21年間首位で、スイス、

ドイツと続くようです。つまり、「ガラパゴス化」は、そういうポジティヴな

意味があるとして、発想の転換を示唆している点で興味を持ちました。

 

徒然こと 3 レント・シーキング Rent Seeking

 (解説があります;Rent-seeking 

  https://en.wikipedia.org/wiki/Rent-seeking )

ここで、尊敬する哲人A氏が指摘しておられる Rent Seekingという概念を思い出しました。

ひとつのイメージは保護貿易というネガティヴな概念でまずは登場してきました。

価値をみずから創成しえない産業は、不公正競争であると指摘されます。こういうのをRent Seekingとしてとりあげています。政府へのロビー活動、補助金活動などが例です。のような産業は国際貿易市場でたとえば、結局 自らの競争力を失うという角度からの指摘です。 Negative Rent Seekingとしておきます。

  一方、Rent Seekingとして、たとえば新製品開発ならば、その製品は価値を生み出すのでこれをPositiveな意味のRent Seekingと考えます。競争力としてファアな地位を獲得することになります。 こういう国は、革新的な進化のエネルギーを持った国であるということになります。 不勉強ですが、英語圏ネットあたりでしらべてみると別な角度の見方を知ります。

 たとえば、品質管理自主活動のようなものは、アメリカは理解してきたようですが欧州では、雇用契約的に賃金へとのつながりがexplicit(明示的)でないとして、NegativeRent Seekingとしてみなされている記述をみます。 Volkswagenのスペインの工場は全面的にトヨタ方式を導入して成果をあげていますが、地域文化との不整合性があり、訴訟中であります。Negative Rent Seekingです。

 私は、、ここにRent Seekingという概念の「風呂敷」に着目しておくという刺激を感じます。たとえば、その国の競争力を考える場合に、金額明示的なinputoutputの経時的な演算で計ります。 それを可能にするのは、特許などの製造技術知です。これはexplictで金で表され得ます。一方 直接金では表せない、inplicitなものがあります。

労働者の基礎素養や品行資質などです。上の自主管理活動や、また会社の厚生施設(この頃は流行らないようですが) 労働者と雇用者との信頼関係が根底です。一つのstatus incentiveとして存在します。

つまり、必然的にその国、民族の文化的な資質(価値)が製品価値のなかに付加してきます。 しかし経済学でいう経済の内部化はされていません。

「ガラパゴス」といいながら、日本国内をみずから自虐的な評価で揶揄していますが、Rent Seekingの視点は、ひとつの製品に加えられる複数の特徴的な要素技術の集積 つまり複雑性を通じての機能目的挑戦という意味を持ちます。

その国の中心として治政学的地域背景を持ちうるのではないかと思いました。

こうい特徴要素技術の価値を経済内化しておくのは、positiveRent Seekingとしてファアな位置をもつことになります。

 思うに、日本人はハードが好きな民族です。部品提供国という目下たしかな地位があります。

 一方、Windowsやスマートフォンなど、マネージメントやビジネスなどのソフトはことごとくアメリカに抑えられてきました。 スタートは日本も負けていないのに、ご承知位のようにいつも単発で、ハードのガラパゴス的地位に留まります。

しろうと目には、世界市場での現存の製品やサービスは、技術革新の一時的な飽和状態気味に見えます。次の芽がなにかわかりませんが、

Rent Seekingの資源をもっている点では、日本は有望とみます。 はやい話、これらをどう生かせるかです。i-PS細胞もそうですが、今回のAuto Phagyは、人類への貢献について、基本的な希望を持っていると理解します。

(寿命は120歳を超えるかも?)

女性像

 

徒然こと 3 ワシントンポスト紙でのアメリカの世論からの祝辞

今回のノーベル医学生理学賞について、ワシントン・ポスト紙(WS)とBBCで 隅井先生の受賞の報道をみました。特にWSでの公開討論で一般人から日本への祝辞が全面的であるのは、印象的です。

日本人の研究者の勤勉性への評価。それに、オバマやクリントンは疑似科学の環境科学や金融社会科学などに重点シフトしているが、日本を見習えといったものまででてきます。

東工大のマスコットはなにか?というのもありました。

肋骨は、折れると傷ついた部分は自然に消えるらしい。ほんとですかね。

 以下、ふたつ紹介しておきます:

 日本人研究者の勤勉さが人類によきものをもたらすプロジェクトに有効にはたらいている。

Marianne Santillo-Phillips

12:27 AM GMT+0900 [Edited]

Congratulations to DR. OHSUMI for his tenacity in following this research track for fifty years. If these cells operate in STARVATION mode, there may yet be a "cure" for OBESITY and DIABETES. Of course,l INFECTIOUS DISEASES and STARVATION are front and center now, and will be increasingly in the spotlight as we continue to destroy our ecosystem, including humans.  
 
PLEASE NO TROLLING ON THIS ISSUE. JAPANESE RESEARCHERS ARE WORKING DILIGENTLY ON MANY PROJECTS WHICH WILL BENEFIT HUMANS....more

東工大のマスコットはなに?ときいているのもあります。

USMC6172

10/3/2016 10:03 PM GMT+0900

Tokyo Institute of Technology....I wonder what their mascot is....more

See More

~~~~~~

 なお、BBCとWPは以下からご覧になれます;

 BBCのネット

 Medicine Nobel for cell recycling work

By Michelle Roberts Health editor, BBC News online

  • 3 October 2016
  • From the section Health

 http://www.bbc.com/news/health-37540927#"

 

ワシントン・ポスト紙のネット

Nobel Prize in medicine awarded to Japan’s Yoshinori Ohsumi for work on ‘cell recycling’

Back to Article

https://www.washingtonpost.com/news/to-your-health/wp/2016/10/03/nobel-prize-in-medicine-awarded-to-japans-yoshinori-ohsumi/?commentID=washingtonpost.com/ECHO/item/06c5c42d-33f0-491c-97d5-6b3459d98f6d&outputType=comment

 

羅漢

 

荒井 2016/10/04

荒井康全 Yasumasa Arai


コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 朝日記161002 ロイター論説:... | トップ | 朝日記161005 テレージア・メ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

社会システム科学」カテゴリの最新記事