資料a4430 首相官邸等への投稿メール原文
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(No.10)
a4430 首相官邸への手紙 110402
テーマ :
提言 マンモスタンカー級容量の水槽に事故原発を埋める
ご意見・ご要望 :
菅総理 毎日 ご苦労さまです。気合いの入ったお姿に応援をします。
荒井康全(上席化学工学技士)です。 福島原発はまだ収拾の余裕をみせないですね。
当初から「なぜそこに水素があるか」を考えることが原因と対策のすべての基本と
申し上げましたが、その筋から明かしてこないことがその場しのぎの印象を与え、問題をおおきしてしまったといえます。原子炉を構成している部分のどこで水素爆発があったのか幾つかの可能性があったはずではあるが、そのような事を分けての検討説明がなかったですね。どうも、このことが首相官邸と東電の思惑のギャップがあったのではないでしょうか。 ともかく発電装置を壊しても、災害をとめるということと、高価な発電装置をなるべく温存しつつ災害をとめるということの違いがあってこれが 海水などをはやい時期に使うという決断を遅らせたのではないかと悔みます。この辺のところが不透明であったことが 国民に不安を与え、海外諸外国に不信感を与えていたのではないかと思います。
最初は使い済み燃料棒のプールのことはあまり言っていなかですよね。
以下は 先回に触れたことと同じ視点ですが、内容を絞っています。
***水素発生の最初の出発は 燃料棒の表面がドライアップしてしまい、発生したという仮説から出発します。先回(3.27)の繰り返しになりますが、問題は、どこで、なぜ爆発したかです。仮定シナリオ1 水素発生は原子炉本体(圧力容器)内の燃料棒溶出の結果、発生しここで爆発した。
1爆発の結果 原子炉本体(圧力容器)が破損した。それを囲っている格納容器と「通々」になってしまった。2核燃料成分を溶出し、格納容器の下部の圧力抑制室に達した。3圧力制御室も 爆発の衝撃で容器の壁にきずができていて、そこから原子炉建屋下部の廃水溜め(トレンチと同一的に使われているようだが)にも核燃料成分が達した。つまり放射性成分が広がった。
問題点 ジルコニウムと水の反応からは水素のみの発生であり、酸素は存在しえないしたがって、仮説シナリオ1の可能性は低いと考える。
(原子炉本体、圧力制御室の本体の損傷の可能性は低いのでないかと考えます。)
(注) あるとすれば 水の熱分解による温度に達していて これで水素と酸素が発生し、なんらかの刺激によって燃焼反応(爆発)を起こす場合である。
局部の到達温度を推定し、この可能性の有無は検討するに値するのではないかとおもいます。
仮定シナリオ2 水素発生は冷却水がとまり、燃料棒からの熱反応の継続によって水素を含む高温、高圧の蒸気が発生した。 1 高温高圧蒸気は、原子炉(圧力容器)から発電系(蒸気配管系、タービン、復水器、凝縮水配管系、ポンプ)に「通通」であるから、この系に充満する。2 そのどこかの部分 たとえば 蒸気配管系の接合フランジなどが耐え切れず、水素と水蒸気が発電所建屋内に噴出する。3 水素は建屋内にある空気中の酸素と何らかの刺激で燃焼反応(爆発)を起こす。4.発電系の機器から特にヨウ素同位元素、やセシウム同位元素などが蒸気に同伴されて、建屋外また廃水溜め(トレンチ)に排出する。 所見 タービンや配管など発電系での損傷が原因での漏えいの可能性は高い。
仮説シナリオ3 使用済み燃料棒のプールで 冷却能がとまり、水素が発生し、屋内の酸素と反応し爆発した。1 水素発生のメカニズムは 上述と同じで、燃料棒がドライアップ、ジルコニウムと水の反応で水素発生する。 所見 この可能性は高い。仮説シナリオ2よりも高いのではないかと考える。(当事者側の盲点でのあったのではないか)
全体に共通していえること
提案としては以下です。
*1再臨界状態をとめることを主目的とし、方策はとしては以下です。
1.水を循環充満させておくこと。
2.一定の温度にたもつべく冷却しつづけること。
3.放射能成分の測定は当然であるが、特に 炉を中心として系内の温度計測点を増やすことは重要である。注)核分裂による発熱反応(温度を上げる)とジルコニウムと水の反応による吸熱反応(温度を下げる)という温度的には複雑な動きをすると考えられる。これが安全管理に重要な情報を与えてくれるようにおもう。
*2具体的には 以下を提言します。発電所全体を囲ってしまうコンクリートの厚い壁をもつ水のプールダム(マンモスタンカー級容積)で 囲ってしまうことです。
~~以上 このあとは マンモスタンカー作戦の提案になると思います。
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