資料a4460首相官邸等への投稿メール原文
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a4460 (No.13)(No.14)
関係省庁への手紙
内閣官房、消費者庁、総務省、公害等調整委員会、外務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省、防衛省への送信依頼を
受付ID:0000341753
受付ID:0000341759で受付ました。
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a4450
(No.13)(No.14)
首相官邸送付 110409
同時送付
(内閣官房、消費者庁、総務省、公害等調整委員会、外務省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、経済産業省、国土交通省、環境省、防衛省)
テーマ 福島原発事故は 昨年に すでに始まっていた。これからの取り組み姿勢へのお願い
<(前半)(字数制限があるので 本意見を2回に分けてお送り申し上げます。)>
菅直人総理殿 未曾有の国難に際して、毎日 昼夜分かたずのご奮闘に感謝と激励を送るものであります。
(投書者の氏名、住所、電話番号、E-mail記述を削除した。2016・4・21荒井)
友人から 以下の経済産業省報道について「昨年、炉心溶融につながりかねない原発事故が起こっていたんですね。その時の保安院の文書は、」という手紙がありました。
(「東京電力(株)福島第一原子力発電所2号機の原子炉自動停止に関する調査結果を踏まえたリレー誤動作の周知について(注意喚起)」http://www.meti.go.jp/press/20100706003/20100706003.html )
そして、経済産業省の過去の報道を追いました。 いろいろなkeywordsが瞬間脳裏にめぐりましたが、この段階での私の捉え方は以下です。
1.この事態(6/17)は 定期検査(3/6~7/2)の期間中に起きている。経済産業省は報道(7/6)している。
1-1 事態は 冷却水喪失という点で、今回(2011/3/1)の原発事故とおなじ事態であったと考えられる。経済産業省の当局は 「注意喚起」の処置に留まっている。
1-2 炉の圧力安全弁から蒸気放出したにもかかわらず
放射能に問題なしとして、それ以上は言及していない。
1-3 誤操作の直接元が、協力企業の作業員であった。
これに関連しての管理の組織、機能について、何らかの基本的な見直しにも触れていない。
2.この事故の処理として、初歩的にして、致命的な誤りを犯していることを、東電も当局も見過ごしていた。
2-1 当該発電が装備している電源(ユーティリティ)に対して、緊急時バックアップしてくれる外からの電源の電源供給について、運転機能上および管理上に意味したことを的確にレビューした痕跡が見えない。
2-2 結果としては、外からの電源供給を遮断してしまった。当該発電所でのユーティリティは高い信頼性(安定安全稼働)のあるものとみなした。 そして、誤操作防止対策という次元から、切り替えボタン(リレー)を外してしまった。
2-3 経済産業省の当局は これを他の発電所へも 同じ行為を喚起した。 この行きつくところは、発電所相互間での緊急支援はなくなる。
以上のことから、一番重要なことは、電源供給のバックアップという緊急安全手段を破壊してしまったことである。
******<(後半)(字数制限があるので 本意見を2回に分けてお送り申し上げます。)>
テーマ 福島原発事故は 昨年に すでに始まっていた。これからの取り組み姿勢へのお願い
菅直人総理殿 未曾有の国難に際して、毎日 昼夜分かたずのご奮闘に感謝と激励を送るものであります。
(投書者の氏名、住所、電話番号、E-mail記述を削除した。2016・4・21荒井)
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3.知識が不足して、見当はずれであることを祈りますが、津波浸水の想定外が事故の原因にあるにしても、原子力技術の典型問題である冷却水喪失からの災害は 防止できたのではないかと考えます。
4. 付け焼刃の知識で恐縮ですが、大学の図書館の書棚で、数少ない書籍のなかから、石川迪夫「原子炉の暴走」(2008 日刊工業新聞社)という丁寧に書かれた一般向けの本があります。
6.制御棒欠落と冷却水喪失は原子炉技術の基本課題で、その克服と信頼性がこの技術の歴史そのものでありました。日本はベトナム戦争にてこずるアメリカの後をうけてNSSR実験という膨大な実験をして、その成果である安全性指針が世界のテキストになってきたといいます。その日本で 起きた初歩的にして致命的なミスが、大人災になったということであります。
7.なにが足りないか、やはり戦略的な道筋で思考を組み立て 方針を示し、理解していく基本態度がいまほど必要なときはないと思います。
8.福島原発の処理も、まず、「制御棒欠落」と「冷却水喪失」の同時発生という、もっとも重い極限状態にあるとして捉えて、事態としてはいまどこにいるのか(複数の候補もあります)を明示しておくことが 結局、解決の早道と思います。ご参考までに このシナリオを 作りましたので 以下をご覧ください。
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「あらいやすまさ実験絵画工房」 福島原発事態認識のためのシナリオ(荒井康全)(4月9日午後掲載予定)
以下にクリックすると グリル表に入れます。(2016/4/21荒井)
http://arai.art.coocan.jp/higashi-sagai-ronsetunewpage3.html
http://arai.art.coocan.jp/index.htm
(「技術調査」のアイコンからはりますが、見つけにくいですね。(2016/4/21荒井)
9.ひとつ、細かいことですが どうしても気になるのは
NSSRの実験の教えるところによれば、水素爆発そのものでは燃料破損はあっても、溶解脱落はなく、そのあとの静かな放熱で収まるが、やみくもに低い温度の水を投入すると被覆材が脆性破壊し、水蒸気爆発し、燃料飛散・脱落するという実験結果です。 こうなると、もはや制御棒は話の外です。 これを当初から総理官邸と東電の間でとりあげられたのか。専門家の間では常識であったのかもしれません。やや悲しいことですが 指導的な原子力技術者の責任もこれから問われてくるとおもいます。
以上
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