安倍内閣はデフレの原因を分かっていないようだ。金融緩和と公共投資をすればデフレがおさまると思っている。それは間違いだ。デフレは物価が下がることではなく国内の仕事が少なくなることなのだ。仕事が少なくなれば購買力が減り、供給力が需要を上回るから物価が下がる。物価が下がるのは結果であって、決してデフレの原因ではない。現在の公共投資は一時的に仕事を増やすが永続しない。永続する公共投資、つまり過去の電電公社のようなものに投資をするのがよいのである。現在アベノミクスで景気が少し上向いているが手放しで良いとは言えない。なぜかというと貿易が赤字であるからである。この状態で内需が大きくなると貿易赤字がますます大きくなり、金融引き締めが必要になる。そして金融を引き締めると国債の金利も上がり一気に財政破綻へと進むからである。だからまず貿易黒字にしてから景気刺激を行わなくてはいけない。どこかのバカと日本を潰したい国のスパイと化石燃料を売って儲けたい奴らが原発停止を叫んでいる。騙されてはいけない。日本はそれ程自由に政策を選べるわけではない。外貨を稼いで初めてエネルギーも食料も資源も買えるのである。貿易黒字は日本が生きていく上での必須条件であることを肝に銘じなくてはいけない。
理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーは来年iPS細胞の臨床試験を行う予定だそうだ。「加齢黄斑変性」の患者に、iPS細胞から作った目の網膜組織を移植する。iPS細胞を臨床試験に応用する世界初の試みである。iPS細胞は日本の山中教授が作った奇跡の万能細胞で、この分野では日本がリードしてほしいものだ。ただ、理論が確立されているわけではなく、実験先行型の開発である点が気がかりである。Nature が、前述のiPSの臨床試験研究で、来年の注目の5人に高橋さんを選んでいる