-ALKAN-

しどろもどろでも声は出るなり。

此処一番の話題。

2017-11-28 15:19:58 | 日記
 それは日馬富士の暴行問題。本当にどこのチャンネルでもずっとやってますね。

 ビール瓶で後輩力士の頭を殴った。今日、殴られた方の貴ノ岩の頭の写真が公開されました。しっかり9針、最近はホチキスなんですね、縫われていました。痛そう~。それが本人かどうかという質問に、あの右でこのシワは本人だ。とあるコメンテーターは言いました。

 貴ノ岩はとても相撲のとれる状態じゃない。と、貴乃花親方は言っている。それにたいして、PTSDに違いない。と言うコメンテーターもいます。これで日馬富士が引退したら、貴ノ岩はもうモンゴルに帰れなくなる、と言うコメンテーターもいます。今、白鵬が警察の事情聴取に応じているらしい。かれこれ6時間。

  白鵬の弁。膿を出し切って、って膿って何だい? 横綱にとって、相撲界の何が膿なのかい? とこれもコメンテーターの弁。万歳三唱、何が万歳?何にも解決してないのに。これも誰かの弁。

 いろいろ聞いたんですが、すべてノーコメントで。因みに相撲って国技じゃないらしい。日本には国技はないらしいよ。 知らんけど。
 
 森友学園。疑惑の真偽はさておき、あの建物、赤くて形も綺麗だね。いいね、新築の建物は。

--------------------------------------------運命の道を歩いてみよう(その13)--------------------------------------------------------


 及川さつきが謎の死を遂げてからもうすぐ十年になる。短大を出て入社以来ずっと経理という裏方に身を置いている五島にとって、企画営業という表舞台で活躍する及川から『先輩』と呼ばれることは少し窮屈だった。入社は二年早いとはいえ同い年で、国立大学卒業で、留学経験もあり英語が堪能で、明るく、可愛くてスタイルもいい、千葉の資産家の一人娘である及川がもし、経理に配属されていても、絶対に自分以上の活躍ができると確信しているその当の自分が、将来英語が堪能になれるとは少しも思えなかったからだ。 

 入社した頃は、五島も若々しい夢や憧れをもっていた。キッチンウェアや生活雑貨を輸入販売する、当時はまだ出来たばかりの小さな会社ではあったが、活気があってみんな生き生きと働いていた。便利でおしゃれな、どこにもないモノをどこよりも早く国内に紹介したい、そして『この会社にはいつもワクワクさせられる』なんていうお客様からの声が聞けたら、もうこれ以上の喜びはない、本当にそう思っていた。以前なら語学力が最重要視されたが、この頃からインターネット販売が台頭しつつあり、語学力よりもパソコンの操作やインターネットに通じていることの方が重要視されるようになっていた。

 会社は九十年代後半の空前の円高で、輸入雑貨の他にもワインやウイスキーなどの酒類、缶詰などの食品と取り扱う商品の幅を広げ、順調に業績を伸ばしていった。だが同業者の中には、日本で使用を禁止されている薬品やビニール素材を使った商品を大量に輸入し、巨額の損益を出す会社もあった。大企業とは違い、出来たばかりの小さな会社にとってまさに落とし穴だらけの輸入業界にあって、及川達の営業は、実際に現地に赴き、慎重にその取引先を調査しなければならなかった。それと同様に、どんなに小さな国の小さな会社であろうとトラブルを起こし信頼を損なわないように、五島ら経理はレートの変化や時差などに細心の注意を払わなければならなかった。そして誰にとっても、より安全で、より面白く、夢のある商品を追い求める中、及川は、すぐには利益を見込めないアフリカの発展途上国の商品も取り扱うことを社に提案した。NGО団体との連携を強め、政府の経済援助の窓口になる他に、将来的に自社ブランドを立ち上げた場合の安い労働力を確保する礎としても、アフリカの人口、労働力に目を付けた事は、及川の先見性の鋭さ、聡明さを物語るエピソードとして深く深く、五島の胸に刻まれていた。既に流行していたアジアンテイストとはまた違った、素朴で野性的なアフリカンテイストの商品を扱うことに、始めは会社も乗り気立った。

 しかし結果としてアフリカ進出は失敗に終わった。それは及川のアイディアが悪かったせいではない。強いて言えば、会社の規模が小さ過ぎたのだ。地下資源が豊富で人口も多いアフリカの市場が世界中から注目を集めていることは確かで、今も数多くの大手企業が進出しているが、利益を出すまでにはに至っていないのが現状だった。

 ある日の企画会議で、そのことを社長直々に告げられたとき、及川は不思議そうな顔で聞いていたという。まるで『明日から東が西になるよ』とでも言われたような……。
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