私の父親が亡くなったのは、十数年前の事ですが、実家に帰っても、いつも嬉しそうにしてくれる顔が見られなくなったと、当時は哀しく思ったものでした。
あるきっかけから、スピリチュアルな情報を調べるようになって、死後の世界の、具体的な様相をあれこれ知るようになって、親父が、別に完全に消滅したわけでも何でもなく、何処かに居るはずである事が分かるようになりました。
中でも、スウェーデンボルグの『霊界からの手記』という本は、その著者が、ありもしない妄想を信じて書く訳もない、と確信させるほど、著者の知性を感じさせる内容で、私は、国内で手に入る関連書籍を読み漁ったものです。
その中に、霊界での誰かとの対話の仕方についての話がありました。
それは、霊界では、誰かと話したい場合、たとえ相手がどこにいようと、その話したい相手の顔姿を思い浮かべて、それに向かって話しかければ、相手にそれに応じる気があれば、相手の姿が目の前に浮かび、応えてくれて対話が出来る、ということなんです。
で、ある時、それでは、生きている私たちの場合はどうだろうか、と思ったわけです。私たちも肉体に入ってはいるけれども、基本的には『霊』ですから、同じことが出来るはずでしょう。
というわけで、ある晩、いきなり、父親の顔を思い出しながら、それに向かって話しかけて見たんです。
その結果は...、予想外と言いますか、驚くべきもので、私は思わず絶句してしまいました。
それは、話しかける言葉が終わるか終わらないうちに、答えがあったからなんです。
ま、まさか...、けれども、確かに父親の声と話し方でした。それが、頭の中に聞こえてきたんです。
いま自分がいる所を言い、やはり、当然亡くなっている、ある著名な同世代の演歌歌手の名を挙げて、その人と一緒の所にいる、ということでした。???...?演歌歌手の誰々?...意外な答えに、本当だろうかという疑問が残りました。
その後、ある時に母親と話していると、母は、父親が実は演歌が好きで歌詞をよく憶えていた、という話をしました。それでやっと、あの頭の中に聞こえてきた声は、本当の父の声だったのだ、と納得したのでした。
で、調 べて見ますと、亡くなった方に話しかける場合には、いろいろとあって、その相手の方が居られる場所によっては、返事がない場合もあるようです。
まあ、アセンションしたら会えるかも知れないので、慌てず、待つのもいいかもしれません。
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