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火力発電に思う

2018年06月11日 | 雑感
先日、私のところに以下のようなメールが来ていました。

(ここから)

やめよう石炭火力

世界中で進行している自然エネルギーへの転換。

石炭火力など化石燃料に頼った環境負荷の高いエネルギーが地上から完全に姿を消す、そんな未来が刻々と近づいています。

なぜなら、それらが引き起こす環境破壊、とりわけ気候変動の問題が、人類のみならず地球全体の危機を刻々と招いていることを、もう世界中の人が知っているからです。

この現状に気づいたなら、たったいま、この瞬間から、できることを始めるべき。

そんな時代がきています。

世界に逆行する日本

しかし日本国内では、現在69ヶ所、100基以上もの石炭火力発電所が稼働しています。

石炭火力はもっとも多く二酸化炭素(温室効果ガス)を排出するだけでなく、年間610万人*の死者を出している大気汚染の原因ともなる、危険なエネルギーです。

*アメリカ・健康影響研究所年次報告書より2016年の推計

にも関わらず、それをさらに36基も建設する計画が進んでいます。石炭火力発電所はいったん建設されて稼働すれば、二酸化炭素も有害物質も、40年以上吐き出し続けます。

人にも環境にも優しい自然エネルギー技術が革新・拡大を続けているにも関わらず、ハイリスクな石炭火力発電所をわざわざこれから建設しなくてはならない理由はありません。

ところが、建設計画予定地周辺の住民の方たちにすら、この問題がじゅうぶんに知られているとは言えないのが現状です。

建設予定地には、住宅や学校・幼稚園・保育園などが近接した人口密集地域も多く含まれています。このままにしておいていいはずがありません。


(ここまで、以下略)


これを読まれて、どう思われたでしょうか。

石炭と言いますのは、私の知るところによりますと、超古代に、地上に存在した植物群が地中に埋もれ、堆積し、地層の圧力を受けて炭化したものです。

で、植物は、大気中の二酸化炭素を吸収し、それを地中から吸い上げた各種成分と化合させて炭水化物を合成し養分や生体にし、酸素を放出することによって成育するものです。

ですから、それを燃焼させた時に発生するものは、元々、その植物が地上に生息していた時に吸収した二酸化炭素や、他の成分が含まれ、それが炭化していたものが、大気中の酸素と再び化合した二酸化炭素、他の成分であり、これらは、元々から、地上に存在していたものなはずです。

そうしますと、上に挙げましたメールにある、石炭を燃やした時に発生する、年間600余万人の死者を出している大気汚染とは、いったいどのようなものなのでしょうか。

そして、地球温暖化ですが、植物はもともと大気中にあった二酸化炭素を取り込んでいるだけですから、それが燃焼して再び大気中に放出されたとしても、それをもって温暖化の原因になるはずもなく、もし仮に温暖化したとしても、地上の植物は、より活性化されて二酸化炭素の吸収量も増え、成育が良くなり植物が繁茂する結果、逆に地球温暖化は防がれるはずなんです。

現在、地球温暖化があるとすれば、それは、熱帯雨林の大規模な伐採、海洋の汚染による海草の減少などによって、二酸化炭素の吸収量が減少している為ではないでしょうか。

で、これまでご説明して来た中にもあったと思いますが、それらの、現在、石炭になっている植物の多くは、数億年前に、他の惑星から地球に持ち込まれ、将来はそうした、現在用いられているような燃料として使われる事を意図され植えられたものでもあったわけなんです。

その事からすれば、石炭火力発電、大いに結構じゃないの、という事になるわけです。

少なくとも、放射性冷却水の放出を伴う原子力発電などよりは、環境への影響や危険性も少なく、燃焼技術も、恐らく、今までよりずっと改良されているのではないでしょうか。

また、上のメールにありました、自然エネルギーとは、何なのでしょうか。風力発電?太陽光発電?でしょうか。
それらは、建設や維持管理、あるいはエネルギーの発生効率という点で、どの程度、より優れているというのでしょうか。

電力会社などが、石炭火力発電に回帰して来たというのは、やはり石炭が燃料として安価であり、設備の維持費も、他のものほどかからないなどの利点を考慮したものであろうと思われます。原子力などでは、非常に多くの問題を経験しましたからね。

いずれにしましても、宇宙エネルギーのような永久的に使用出来るエネルギーが導入されるまでの、過渡的なものになるでしょうから、今しばらくは、石炭でも燃やして、地球の歴史への思いにひたるのも良いのかも知れないなどと、私は思うのですが、いかがでしょうか。

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